シニア世代バイト現場の実情。かまってほしい老人アルバイター②

かまってほしい症候群
吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。

 

老人アルバイターの瀬山義之(68)は、超のつくホラ吹きだ。ぽっちゃりした顔・体形。低い身長。

「子供の頃、3回里子にだされたことがある」と意味不明なホラを吹く与太話嘘太郎。

ヤツは一日1回、よくわからないホラを差し込んできた。

しかし、今までいた、いわゆる「管理職自慢」や「ワル自慢」とは何か違った。

「かまってちゃん」って感じかな。

他にもバカげたホラばなしが何個かあるので紹介しておこう。

まず、「久しぶりに家に帰ったら、専業主婦の嫁さんが弁護士になっていた事件」。

瀬山は、現役時代は大手食品会社の取締役をやっていたとのこと。2年の海外勤務を経て、久々に家に帰ったら、嫁が弁護士になっていたんだって。

「いやー、久々家に帰ったら嫁さんが弁護士になってたの。一番最初の仕事が、俺との離婚訴訟で、嫁が自分自身の代理人になって家庭裁判所でたたかったんだ。それで嫁にはいっぱい慰謝料取られたよ」

ありえんでしょ。たかだか2年の単身赴任で、帰ったら嫁が弁護士になってるって。それに「自分の代理人」ってできるんですかねぇ。原告と代理人が同人物って・・・。嘘つくんでも、もう少し巧妙に話を創作してほしいよ。

あと、「会社名義の口座で5億円の裏金をもっていて、その金でM&Aを成功させた事件」

先ほども言ったが、瀬山は大手食品会社の取締役をやっていたとのこと(きっとこれもウソ)だが、その当時の社長の指令で、会社名義の口座に裏金を5億円作ったんだって。

ほいで、その5億円を持って相手方に乗り込み、敵対的買収を成功させたとのたまっていた。

あるわけないでしょ。そんなわけないでしょ。

「それくらいのこと涼しい顔でできなかったら、出世はできないんだよ!!!」

だってさ・・・。

瀬山は、老人アルバイター仲間から総スカンをくらっていたが、俺はなぜか嫌いじゃなかった。

こんな分り易いウソをつくってことは、相当人格がひねくれていて、孤独なやつに違いなかったからだ。

ひょっとすると「里子に3回出された」というのは本当なのかもしれない。淋しかったんだね。

自慢というより、「かまって症候群」といったところかな。

瀬山は、1年くらいいっしょにアルバイトをしたが、ホラ吹きのネタがなくなり、自然消滅した。

それ以外に64個、面白過ぎるホラばなしがあるので、いずれ紹介させてもらうよ。

 

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

 

 

 

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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