吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。今日のテーマは「老人アルバイトホラ吹き列伝「万馬券、ロト6で大儲け」」です。
60歳をすぎてもホラばかり吹く老人アルバイター
老人アルバイターは何を求められているかわかるか?
それはただそこに「居る」ということ。
しかし、それを理解していないヤツは多い。ついつい自分を売り込んで来るヤツが多い。
今日は、バイト先の後輩・柳原博樹(64)の話を紹介するよ。
こいつは、昔、大企業の部長をやっていた切れ者なんだけど、コンプレックスの強い男で、ほっとくとすぐに自分を異様なほど売り込んで来る。
ただ、他の管理職経験者と違うのは、柳原の自慢話は管理職時代のものではなく、ありえないようなホラばかりなのだ。
「先週、万馬券当たっちまったぜ!880万円。その前には240万円あたっているから、1年間トータルで1120万円当たった。外車買ったよ」
突然こんなことを言い出した。1年間で二度の万馬券。何でも、万馬券を出すのに、絶対的な法則があるらしい。
絶対的な法則?
だったらJRAつぶれるじゃねーか!!!
「ロト6で毎月15万円稼いでいるぜ!」
柳原のホラはとどまることを知らない。
「俺は、ロト6で毎月15万円稼いでいる。あれには絶体的な法則がある。」
こんなことも言っていたな。
そんなに確実に儲ける方法を知っているなら、コロナで潰れそうな飲食店や風俗を救ってやってくれと思うよ。
60歳をゆうに超えていたジイサンが、わけのわからないホラ話をして、人の気を引こうとする。
これを「かまってほしい症候群」と言う。
深刻な劣等感の持ち主なんだと思うよ。
柳原は、1日1回、よくわからないホラを俺に聞かせてくれる。
昨日は「俺の子供は殺人鬼だ」とか言っていたから無視したよ。
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