吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは、「老人の宿命 男を卒業する時の兆候を考える」です。
ぎんぎんに朝勃ちした しかし最後の現象かもしれない
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
俺のバイト先のひとつ、スポーツクラブのお客様専用駐車場には様々な人種が交差する。
まさに、リアル人生交差点である。
今日、常連の鈴木さん(69歳、通称すーさん)が嬉々として俺に話しかけてきた。
「吉田さん、聞いてよ。今日ギンギンに朝勃ちしたぜェ!」
会心の笑顔のすーさんを見て、こちらもテンションがあがる。
よかったねー、すーさん・・・。
なんとも品のない会話だと笑うなかれ。
我々老人は、昨日できたことが今日できなくなるなど茶飯事であり、命すら保障されていない。
そう、エブリデイ死との背中合わせなのである。
今日朝勃ちしたからといって明日勃つとは限らない。
もしかしたら、鈴木さんは明日にも男を「卒業」するかもしれないのだ。
そういえば、俺が会社員の若手の時、事務員をやっていた寺尾さん(当時57歳)が言っていた言葉を思い出す。
その事務員のおばさんは、すでに閉経してたのだが、閉経数か月前になって、月経がはげしくなったのだという。
『最後の最後に生理がひどくなってねー。これからもこんなの続くのかって思ってたら、ぴたっと終わったんだよ。女だー、女だーって神の叫びみたいなもんかねェ』
実は、男のそれ(もよおすこと)もそれに近いと聞いている。
男を卒業する直前になって、いきなり元気になる。
しかし、そう長くは続かないんだって。
まあ、個人差があるけど、そんなことはよくあるらしいんだ。
だから、すーさんの「ぎんぎん」の朝勃ちは、明日も知れない、限りあるものなのだ。
そう考えたら、なんとも儚い夢物語ではないか。
老人諸君。
残された人生悔いなくいきようじゃあーりませんか!
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