吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは、「おごられてうれしくない風俗もある」です。
ハケンアルバイトは地獄 しかしいいこともある
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
老人アルバイターになって、かれこれ12~3年になるのかな。
色々つらいことばかりだったが、楽しいこともあるにはあった。
10年くらい前になるが、ハケンでバイトしていた時に、派遣先の社員の人と仲良くなって風俗をおごってもらったことがある。
ハケンで働いたことのある人ならわかるだろうが、ハケンは人として扱われないことがよくあるので、ちょっとでも優しくされたら、涙が出るくらいうれしい。
だから、缶コーヒー1本おごってもらっただけで、卑屈になるほど礼を言ってしまう。
まして、風俗など奢られたら、もう死んでもいいというくらいうれしい。
そんな時が一度あったんだ。
おごりで行った風俗 出迎えてくれた嬢のブスかげんに卒倒
その派遣先の社員は俺より、ちょうど10歳下だったが、なぜか意気投合し、契約終了の日に、「ちょっと1杯やりませんか!もちろん奢りますよ」となった。
その後、お決まりの風俗だ。
その派遣先の社員御用達とかいう、廉価な価格設定となっているソープだったが、おごってくれるならどこでもいいと、二つ返事でついていく。
しかし、いいことばかりはありゃしない。
10,000円ぽっきりのそれは、想像を絶するほど不細工な嬢が待ち受けていた。
10年前とはいえ、すでに時代遅れなガングロギャル。
推定105キロは超えるであろう肥満体形。
ただでさえ、全盛期を過ぎている俺のオチポは全く使い物にならず、時間だけは過ぎていった。
「この店、ブスな女の子雇わないところで有名なんだよね。私といっしょに面接に来ていた子、デブでブスだから落とされて、系列のブス専門の店にとばされたの」とその嬢。
お前も、その店に飛ばされればよかったんだよ。ていうか、ブス雇ってるじゃん、この店。系列のブス専門って何だ、ここもじゅうぶんブス専だろうが!
俺は心の中で叫んでいた。
安かろう悪かろうって、風俗にもあるから気を付けろって話ですよ。
俺は、元を取ろうと(ていうか俺は一銭も払っていないのだが)、このデブガングロの中に潜む「色気」を引き出そうと頑張ってみたが、どこにもそんなものは見当たらず、タイム・イズ・オーバーとなった。
店を出てから、派遣先の社員に、一応「ご馳走様でした」と礼を述べた。
あとでわかったのだが、その店は、街で有名な「ブス専」の店で、その社員はそっち専門だったんだのではないか。
もしかしたら、ひとりで行くのが怖くて、俺を連れてきたのかもしれない。
おごられて迷惑な風俗もあるって、この歳になって初めて知ったのでした。
※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。
コメント