吉田ゴンザブロー
老人アルバイター評論家。昭和24年生まれ。老人アルバイターの生態を解析し、世の中をぶった斬っている。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。彼こそが、真の老人アルバイターであり、自他ともに認める人格者でもある。(写真はイメージ)
老人アルバイター評論家の吉田ゴンザブローです。
老人アルバイターの生態を分析し、それを通して世の中をぶったぎる。それが俺の生業。ちなみに俺はち○ちんが大きい。
10年くらい前に、「死にたくはないが、生きたくもない」(幻冬舎新書・著 小浜逸郎)という本が小ブレークした。
死にたくはない、でも生きるのはもっとイヤ・・・。何を言いたいのかよくわからないが、わからなくもない。いずれにせよ、老後の人生はヘビー極まりない季節なのである。
今、純粋に年金だけで生活できている人はどれくらいいるのだろう。年金では生活できないため、アルバイトをしているジジイ(あるいはババア)は沢山いるだろう。
批判をおそれずに言うが、老人がアルバイトをすることほど悲しいものはない。かつて会社で多くの部下を従えていた者達が、今は孫みたいに歳の若い者にいいようにこき使われる。場合によっては「こら、クソジジイ」など薄汚い言葉で罵倒されるのは、地獄そのものである。
そりゃ、死にたくもなるわなー。
この現実とどう向き合っていけばいいのか。答えはなかなか見つからない。
瀬戸内寂聴先生が以前テレビで言っていた。「人間の寿命というのは、生まれた時からきまっている。短くとも長くとも、与えられた寿命を最後の最後まっとうしなければならない。」と。
俺の寿命はいつまであるのか、それは誰にもわからない。しかしけっして先は長くはないだろう。その時間をアルバイトで費やすのか。現実は限りなく険しい。
人生をまっとうせよなどと俺などとても言い切ることはできない。
だが、それなりに楽しく生きることはできるような気がする。
俺は今、2つのアルバイトを掛け持ちする正真正銘の「老人アルバイター」だ。他人からは随分と心配されるが、それなりに楽しい。世代を超えた人たちとを触れ合うこともできるし、そもそも金を稼げている。
老人がアルバイトをする。それはそれで悪いことだけではないかもしれない。
みんなアルバイトしよーぜ。
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