老人のアルバイト事情(プロローグにかえて3)

プロローグ

吉田ゴンザブロー

老人アルバイター評論家。昭和24年生まれ。老人アルバイターの生態を解析し、世の中をぶった斬っている。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。彼こそが、真の老人アルバイターであり、自他ともに認める人格者でもある。(写真はイメージ)

 

老人アルバイター評論家の吉田ゴンザブローです。今年で71歳。

自分で言うのも照れるが俺は相当な人格者だ。そして愛ある絶倫老人である。

思えば世知辛い世の中になったよね。

ちょっと前に読んだ本(貧困国ニッポン・ますます転落する国でどう生きるか/加谷珪一/幻冬舎新書)にこんなことが書かれていたよ。

日本の年金制度は、所得代替率が極めて低く34.6%しかありません。(略)さらに言えば、日本の労働者の平均的な引退年齢(男性)はすでに70歳を突破しており、これも諸外国と比較して高くなっています。

会社員生活をまっとうしたものの、純粋に年金だけで生活できる人なんて数えるほどだ。そう、世の中そこいらに老人アルバイターがうようよしている。

そういうワシも、アルバイトで生活費の一部を稼ぐ、そう老人アルバイターの一人じゃ。会社を辞めてから、年金では食えずスポーツクラブの立体駐車場と弁当工場でアルバイトをしている。それ以前にも、短期のアルバイトを含めて20以上のアルバイトをやってきた。

いやー、息子やかーちゃんらには言えんが、老人アルバイターは辛いものだよ。

たかがバイトといっても、老人がバイトするってことは、簡単じゃない。まず、働く場所が限られている。選ぶほど仕事がないから、結局派遣アルバイトとか、警備員とか、倉庫の仕分けだとか、最低賃金の単純作業に近いものしかない。あとコンビニの店員とか。

そこで、学生ならいざしらず、息子より若い上司にこき使われるのは辛いわね・・・。なんせ、ちょっと前まで会社で管理職をやっていた人なら、大勢を率いて、何億もの予算を与えられ乗り越えてきたわけだから。そんな「栄光」が音を立てて崩れていく。毎日若いあんちゃんにどやされてりゃ、気持ちも萎えてくるよねー。絶倫も影をひそめてくる。

そんな悩める老ター諸君及びその予備軍達。

老人アルバイター評論家のゴンザブローが、悩める老人アルバイター達に愛をあげるよ!

君たちは一人じゃないから・・・。

フォーエバー。

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。
吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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