ひまつぶしに来る老人アルバイターの落とし穴(プロローグにかえて4)

プロローグ
吉田ゴンザブロー
老人アルバイター評論家。昭和24年生まれ。老人アルバイターの生態を解析し、世の中をぶった斬っている。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。彼こそが、真の老人アルバイターであり、自他ともに認める人格者でもある。(写真はイメージ)

 

俺の名は吉田ゴンザブロー。今年で71歳。俺の肩書は老人アルバイタ―評論家。

自分で言うのも照れるが俺は人格者だ。そしてち○ちんがでかい。

実は、年金だけでは食えないから老人アルバイターをやっているやつばかりじゃない。

けっこうな金額の年金を受給しているくせに、バイトにくるジジイ達も少なからずいる。俺はこいつらを「ひまつぶし老人アルバイター」と呼んでいる。

そういうヤツらの話をきいていると、共通するものがある。それは「居場所がない」っていうこと。

現役で仕事している時は、何だかんだと楽しいものだ。責任ある立場は、時に窮地に追い込まれるが、多くの部下にたてまつられたり、大きなプロジェクトを成功させた時の高揚感ったらないよね。仕事がえりにみんなで飲んで語り合ったり。そんな多忙な日々から一日中家いる生活へ変わる。それは、お金があったとしても飽き足りない。

それだけじゃない。まず、嫁が歓迎していない。家にいると露骨にいやな顔をする。退職したら嫁といっしょに旅行やスポーツでも・・・なんて考えている奴ら。それは幻想にすぎない。まず、嫁は旦那のこと嫌いだから。子供も孫もみんな嫌いだから。「亭主元気で留守がいい」ってのは退職後のことだったんだね。

それで、バイトに来る。責任ない仕事だから楽だろうと思っているヤツが多いが、とんでもない。最下層には最下層なりのヒエラルキーがあるのさ。あるタレントが言っていた。「売れない頃、ホームレスになろうと思って見学したが、そこにもヒエラルキーがあってあきらめた」って。

ひまつぶし老人アルバイターは、過去の「栄光」をひっさげ、バイト現場で様々なトラブルを起こす。そして晩節を汚す。実はこれほど危険なことはないが、そこに言及するものはほとんどいない。

そんなヤツらの悲哀も追々語っていく。

会社でサバイバルゲームを勝ち抜くことの対極に、気楽なアルバイト生活があるというのは、大いなる間違いだということを理解しておけ!

足元をすくわれるぞ!

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

 

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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