シニア世代リモート飲み会、「男らしさ」を語り合う

吉田ゴンザブロー回顧録
吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。ブログで世相を斬りまくる「愛の語り部」。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。

 

 

老人アルバイター評論家。吉田ゴンザブローです。

コロナ大変ですね。

さて、老人アルバイター仲間でリモート飲み会やりましたよ。ジイサン4人で。平均年齢は68歳。

酔いが回って話題は「男らしさ」になった。

我々団塊の世代やちょい下のジジイ達は基本保守的だ。LGBTにはどちらかといえば批判的な見解を示す。「男は男らしく」、「女は女らしく」と習ってきたからしょうがない。

老人アルバイター達は、「最近の若者は覇気がない」、「男らしさに欠ける」なんてぬかしていたよ。

ふっ、男らしさね。

俺はその時、自分の過去を振り返っていた。

俺もつい最近まで、「男らしさ」を追い求めてきた。

しかし、今、それは間違いであると言い切れる。

俺は小心者で、すぐ動揺し、「男らしさ」からかけ離れた男だったが、そんな自分が大嫌いだった。

男らしいと思われるためには、何でもした。

学生の頃は好んで弱い者いじめをしていた。会社では、部下に威厳を見せつけるため、パワハラも辞さなかった。2人の息子には、かなりの頻度でカミナリを落とした。怖いオヤジと思われ、なついてくれていないと気づいていたが、男らしいとはこういうことだと自分を納得させていた。

息子達がまだ小学生の頃、好んでこんな話を聞かせた。

お父さんが学生の頃、繁華街の裏小路でチンピラ3人にからまれた。チンピラはお金を恐喝してきたので、金的攻撃をして走って逃げてきたのさ!

ウソだ。あの時、俺はチンピラ3人にビビりまくり、しょんべんを漏らし、有り金全て取られて泣いて帰ったんだ。

息子達はすでに30代だが、俺のことが大嫌いで、めったに寄り付かない。つい最近「お父さんのことが嫌いか?」と聞いたことがある。

「いや、嫌いじゃない。軽蔑しているだけだ」

上の息子がぬかしやがった。

それも全て「男らしさ」のせいだ。俺は端から等身大の自分を生きていたら・・・、「男らしさ」を追い求めていなかったら・・・、少なくとも、30代の息子達から軽蔑はされていなかったはずだ。

老人アルバイターになっていなければ、そんな殊勝な事は考えなかっただろう。

明日、息子達に会って土下座しよう。お父さんは虚勢をはっていたと。

そして、チンピラに恐喝されてしょんべんを漏らしていたことをカミングアウトするよ。

もう手遅れだろうけど・・・。

リモート飲み会の話題は、日本シリーズに変わっていた。

巨人弱すぎるわー。

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

 

 

 

 

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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