吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト伝説」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「団塊の世代回顧録 女風呂を盗撮していた銭湯経営者」です。秋だねー。
女風呂・ラブホの盗撮ビデオを見逃した男の話
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
サラリーマン時代には単身赴任でいろいろな地域に赴任した。
あの頃は一人でよく飲みに行ったねー。
20年くらい前にとある地方都市に赴任したんだけど、スナックで知り合った飲み友達で、森下さんという得体の知れないオヤジがいた。
俺より5歳くらい上か。異様にでかい顔。にやけた表情。よくわからない敬語。
森下さんは、銭湯とラブホテルを経営していた。
ある時期から、意気投合し俺達は毎日飲みに行くようになった。
ある日、森下さんは「吉田さーん、これから家で飲みませんかー」ということで、森下さんの家で飲むことになった。
「いいモノ見せてあげますよー」とのことである。
なんと、そのいいモノとは、盗撮のビデオだったんだよ、これが。
森下さんは、経営する銭湯に隠しカメラを設置。女風呂を隠し撮りしていたのだ。
それだけでない。ラブホテルにもマジックミラーを仕掛けており、客の肉交の隠し撮りをしていた。
あとでわかったんだが、森下さんはその街で有名な札付きのワル。
もう時効だから言うが、そのラブホテルも自ら放火し、火災保険で新しいホテルを建てたというから驚きだ。
俺は盗撮ビデオを見ることもなく、そそくさと退散した。
何か犯罪を共有しているようでいやだったのだ。
森下さんとの飲むのを止め、すぐに俺は転勤になる。
それ以来、森下さんとは20年以上顔も合わせていなかったが、先日お悔やみ情報で亡くなっていることがわかった。
享年77歳。
時効だから言うが、俺はあの時盗撮のビデオを見ておけばよかったと強く後悔していることをここに自白致します。
合掌!
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