たかがバイトといっても、老人がバイトするってことは、簡単じゃない。まず、働く場所が限られている。選ぶほど仕事がないから、結局派遣アルバイトとか、警備員とか、倉庫の仕分けだとか、最低賃金の単純作業に近いものしかない。あとコンビニの店員とか。
※2020年9月17日、ブログ「老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブロー」より。https://rj536.com/%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%82%b0/14/?preview_id=14&preview_nonce=d57a522dbd&_thumbnail_id=15&preview=true
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
60歳の頃アルバイトを始めた時は、いわば、ガチな情弱ジジイだった。
スマートフォンも普及していない時代。家にもパソコンがなかったから、バイトの情報はハローワークか「アルバイト情報誌」だった。
嫁や孫の前で、バイトの応募の電話をするのが恥ずかしくて、公園に行ってガラケーでバイトの応募をしていたことがある。
あの頃は、リーマンショックだかなんだかで景気も悪く、「派遣切り」という言葉が流行していた。
公園には俺と同じようにバイト情報誌を手にかたっぱしから電話をかけているヤツがわんさといた。それはジジイのみならず40歳前後の若いヤツもいた。
缶コーヒーを片手に、目先の小銭を求めバイトを探すその姿は、地獄絵図としか言いようのない惨めな状態だ。
まず、ジジイにはできる仕事も求められる仕事も限られているから、バイト雑誌を見た瞬間にだいたいわかる。
あんときはツラかったねー。
毎日きまって行くところがあるというのは、これほど幸せなことかと初めて気づきましたよ。
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