女版・老人アルバイター 旦那の浮気で苦しむ初老女性パート職員

女版・老人アルバイター

吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家) 

  昭和24年1月2日生まれ。団塊の世代を代表し、「老人アルバイト伝説」を毎日発信。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「女版・老人アルバイター 旦那の浮気で苦しむ初老女性パート職員」です。

 

実妹が旦那と寝ている 「それでも主人を信じてる」

老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。

いやー、ホント色んなヤツがいるよね。

5年ほど昔のはなしだが、俺が働く弁当工場にいるおばちゃんがクビをつって自殺するという悲しい事件が起きた。

武山よし子(享年56歳)。通称たけちゃんだ。

たけちゃんの自殺の原因はよくわからねぇ。

遺書はなかったみたいだけど、俺達が推測するに旦那の浮気が原因じゃないかと思われている。

そして、浮気相手はなんとたけちゃんの実の妹だ。

何故知っているかというと、たけちゃんが休憩室でよく話していたからだ。

たけちゃんの話では、8つ年下のたけちゃんの妹が遊びに来て別室で寝る時、必ず旦那が添い寝するという。

パート仲間のおばちゃんは、それを聞いて驚き、注意した。

『たけちゃん、それおかしいよ。よくそんなの許してるね。怒んなきゃだめだよ』

しかし、たけちゃんは意に介さず、旦那と実妹の関係を否定し、「主人を信じてる」のいってんばり。

どう信じるのか?

意味不明である。

自分の嫁さんの妹と、嫁さんのいる家で、別室とはいえいっしょに寝る旦那なんて尋常じゃない。関係をもっていないと考えるほうが無理である。

間違いなく、たけちゃんの旦那と妹はヤっている。

 

北の湖に似ていたたけちゃん 旦那はバーコード頭

今考えてみれば、たけちゃんはちょっと変わっていた。

年に1回「検便」があったんだけど、たけちゃんは便を入れる袋がパンパンになるほどウンコを入れていたんだ。

更衣室が臭くなるほどだったらしいから、そうとうの量を入れていたんだろうね。

死人に鞭を打つようで恐縮だが、たけちゃんは小太りで横綱・北の湖に似ていたし、同い年という旦那は貧相な体でバーコード頭をしていた。

これぞ地獄絵図といったところか。

その頃、妹の顔を見たことはなかったが、可愛いイメージはあまり想像できない。

実は自殺する4日前に、喫煙室でたけちゃんといっしょになったことがある。たけちゃんはすこぶる元気な印象で、末の息子が高校を卒業したら推薦で大学に入るからもっとバイトを増やしたいと意気込んでいた。

しかし、あれは演出で、ホントは死にたいくらいつらかったんだろうね。

その気持ちを組んでやることができなかった。

たけちゃん申し訳ない。どうかしてるよ俺。

葬式には、同じ職場からパート仲間が3人出席。

もちろんだが、旦那の浮気相手とおぼしき妹も参列していた。

大方の予想通り、たけちゃんの妹はデブでブスだった。不謹慎ながらそう思った。

葬式の帰り際、パート仲間のおばさんが言ったセリフが忘れられない。

「たけちゃんの妹、レア―ドに似てない?」

レア―ドとは、日本ハムファイターズの助人外人、ブランドン・レア―ド選手のことだ。

そういや、似てるな・・・

奇しくも、その年日ハムは広島カープを破り日本一に輝いている。レア―ド選手は目を見張る大活躍だった。

2016年、秋の出来事である。

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

吉田ゴンザブローについて
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昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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