最低!可愛い子供ばかり可愛がる老人アルバイター

孫と老人アルバイター

吉田ゴンザブロー

老人アルバイター評論家。昭和24年生まれの団塊の世代。老人アルバイターの特徴を解説し、それを通じて世相を鑑みる「愛の語り部」。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。彼こそが、真の老人アルバイターであり、自他ともに認める人格者でもある。「老害」「死んでほしい」とさげすまされても、けっして引かない姿勢が信条。(写真はイメージ)

 

老人アルバイター評論家の吉田ゴンザブローだ。

老人アルバイターの生態を解析し、世の中をぶったぎる。それが生業だ。

 

俺は今、スポーツクラブの会員専用の立体駐車場でアルバイトをしている。

そこでは、子ども相手の水泳教室もやっているので、親たちの送迎でたくさんの子供たちが訪れる。

親のしつけがなっていないのか、子供たちのマナーはすこぶる悪い。クルマの行き来する場所だから、危険が多いのはあたりまえなのだが、子供たちはクルマを舐めきっていて、誘導しても言うことを聞かない子が多い。親も注意しないのも問題だ。

俺は孫が二人いる。ある程度子供好きだと思っていた。

最近、同僚の老人アルバイター仲間から指摘されたことがある。

俺は、容姿の可愛い子供には愛想をふりまいたりアメをあげたりするくせに、あまり可愛くない子供には、非常に冷たい態度をとっているのだそうだ。

うすうす気づいたがそうとう露骨な態度らしい。

それで、俺はとある保育所の理事長に聞いてみた。

「理事長先生よ。俺はどうも、見た目の可愛い子供ばかり可愛がり、見た目に難のある子供には知らず知らずに冷たい態度をとっているらしい。これはよくないことだよね」

すると、理事長は意外な返答をしてみせた。

『たしかに、褒められた態度ではありません。しかし、そんなものです。うちの保育士もそうです。行事でスナップ写真を撮ったら、センターに写っているのはほとんど可愛い顔をした子供達です。だから、必ず全員をアップで撮るように指示しております。人間なんてそんなものですよ』

なるほど、見た目は大事ということだね。身も蓋もないが、そんなものかもしれない・・・。

いや、しかし、見た目で子供達を差別するなんざ、もっての他だな・・・。

未来を担う子供達。これからは態度改めるよ。

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。
吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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