吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「行きつけのパン屋で悲しい思いをした老人アルバイター」です。
パン屋はジジイを大切にしなければつぶれるぜ!
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
最近行くようになったパン屋で嫌なことがあったので、少し愚痴らせてくれ。
うちからクルマで5分のところにある「MIRAI」は、2週間ほど前に開店した個人営業のパン屋だ。
住宅街の目立たないところにある何てことないパン屋だが、うちの家族がそこのパンを食べて、かなり気に入ったので、今週は毎日買いに行かされている。
昨日と今日そこで、事件がおこる。
パン屋はオープン間もないということも手伝ってか、なかなか好評であり、まーまーの客入りだ。
目当てのパンを4~5個選んで、レジにならんでいた。俺の前には4人ならんでいたのだが、レジを担当しているバイトと思しき若い女性の横には、店主の妻と思われる中年女性が、丁寧に「あー、いつもありがとうございます」と語りかけていた。
レジは俺の番になった。俺はその日含めて3日連続で通っているから、店主の奥さんから「あー、いつもありがとうございます」の言葉をもらえるものだと構えていた。
『いや、こちらこそ、おいしいパンありがとうございます』って返そうと心の中でシュミレーションしていたが、なんと奥さんは俺をスルーした。
傷つきましたよ。俺。オープン以来2週間のうち6回も来ていて声かけられないなんて。
いや、ちょまてよ。
「あー、いつもありがとうございます」って言われてる客は2週間のうちに10回くらい来ているんじゃないか。俺が買い物の頻度が少ないだけなのでは。
そして今日、またぞろそのパン屋に行った。
クルマから降りたら、パン屋の店主と奥さん、そして数人のバイトが店の看板を背に記念撮影をしていた。
あー、だいぶん店も軌道に乗ってほっとして、記念に集合写真でも撮ってるんだなー、くらいに思っていたが、だんだん腹が立ってきたんだ。
というのも、記念撮影をやるのはいいが、店には店員は誰もいなかったのだ。そして思いのほか撮影に時間がかかっていて、レジの前で一人でぼーっとしていたんだ。
店に戻ってきた店員達は、「お待たせしてすいません」すら言わない。
もちろん、店主の奥さんの「あー、いつもありがとうございます」は今日もなかった。
ジジイだと思ってバカにしやがって・・・。
こんなパン屋つぶれればいいのにと思いましたよ。
そう、
俺は器の小さい男です。
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