吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「グルメドラマが蔓延る時代 危機感を覚える老人アルバイター」です。
食べるしかなくなった時心は死ぬ
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
さあ、大晦日だね。
飯食って、風呂入って、テレビ東京の「孤独のグルメ2021大晦日スペシャル」でも見て寝るだけだ。
そういえば、孤独のグルメに限らず、最近はただ飯を食うだけのドラマばかりだね。
「きのう何食べた?」、「忘却のサチコ」、「ひとりキャンプで飯食って寝る」、「絶メシロード」、「ごほうびごはん」など、ただ食べるだけのものが多いね。
かと思えば、激辛やスイーツ、ラーメンなど食レポするだけの、バラエティー番組もやたらと増えている。
これは、由々しき問題だ。
これが衰退国と言われる所以であろう。
こんな食べ番組ばかりが受けるってことは、もはやこの国の多くの人間にとって、食べることしかないのかもしれない。
もう夢も希望もない。
向上心のかけらもない。
知的好奇心のかけらもない。
スポーツジムで体を絞るのもめんどい。
別に、どうでもいいし・・・。
そんな絶望的な気持ちに陥ってしまったら、人間は食う以外ないのだろう。
そう考えたら、がってんいく。
昼休みの時間帯に、コンビニに行ったら、カルビー弁当と大盛のカップラーメンを買ってるやデブかブスかバカだ。
こいつらは、満たせるものが食欲以外ない。
あるいは、食うことで自分の絶望感をまぎらわしているのかもしれない。
「孤独のグルメ」の冒頭で、「時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、つかの間、彼は自分勝手になり、自由になる。誰にも邪魔されず、気をつかわずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが、現代人に平等に与えられた、最高の癒やしと言えるのである」とナレーションが流れる。
しかし、空腹を満たす以外何もなくなってしまった時、人間の心は死ぬときである。
これじゃ、いかんよ。
食べてばかりじゃだめだ。
そんなんで、癒されていてどうする。
俺は、このような流れに危機感を覚えている。
来年は、主にそれを訴えていこうと思っているよ。
みなさん、よいお年を!
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