吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。73歳老人。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは、「ロッテ・高部 痛恨のミスも号泣するほどか?」です。
プロ野球に見る 傷つきやすい時代の兆候
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
6日、プロ野球日本ハムVSオリックスの試合でのできごと。
最終回に、オリックスのレフト・高部選手の「凡プレイ」により得点した日ハムはサヨナラ勝ち。今季2勝目を勝ちとった。
まあ、それはどうでもしい。
問題なのは、そのミスを悔やんだ高部選手が、テレビ中継が続くさなか、公然と号泣していたのである。
おいおい、あんたプロ野球選手だろう。
人前で簡単に泣くんじゃないよ。
高部の涙は留まることはなく、ベンチに戻り、一人泣きじゃくっていた。
彼は「引きこもり」の高校生じゃない。
繰り返すが、根性の塊の最たるプロ野球選手なのである。
このような、外野のミスはしょっちゅうあるはずだが、例えば、張本さんや福本さんが、あの程度のことで、人目はばからず泣いただろうか。
考えられない話である。
ロッテ監督の井口は、むっとした顔をして「われわれも理解できない。本当に、こういうことをやっていたら勝てないということですかね」とコメントしていたが、ネットでは『ミスした選手が落ち込んでいるのに可哀そう』など、高部を擁護する声が散見された。
ふっ・・・。
傷つきやすい時代になっちまったね。
とある小学校では、いじめにつながるからと「あだ名禁止」の校則を新たに作った校長もいたが、あまりにも「暴力性」を排除しすぎると、免疫力のない子供ばかり育ってしまいかねない。
エラーではないが、サヨナラ負けに繋がるミスをしたプロ野球選手が、テレビ中継のさなか、公然と号泣する。そして、その姿を擁護する視聴者。
この国のほころびは、こんなところにも現れているのではないか。
めんどくさい世の中になっちまったね。
老害より愛をこめて。
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