吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。「老害」とは言わせんぜ!
俺のバイト先のひとつ、スポーツクラブお客様専用駐車場の管理室は、時代の風を感じる場所である。
これだけは言える。
スポーツクラブの人間関係を舐めたら痛い目にあうぞ!
スポーツクラブには必ず風紀委員がいる
いつだったか忘れたが、フジテレビ「ノンストップ」で、スポーツクラブでの人間関係の「苦悩」について特集をやっていた。
スポーツクラブでは、独特なコミュニティがあって、付き合い方を間違えると痛い目に合うという内容だった。
これは本当だ。
スポーツクラブでは様々な人間関係のトラブルが起きているんだ。
特に、歴史の古いスポーツクラブには、「主」が何人もいるので要注意だ。
我々はその人達を「風紀委員」もしくは「風紀委員長」と呼んでいる。
風紀委員に目を付けられたら、いっかんの終わり。そのクラブにはいられなくなる。
駐車料金をオマケして風紀委員長から大目玉
うちのスポーツクラブは、会員専用の駐車場があるが、そこは、原則「有料」だ。フロントの印鑑があって規定の時間内のみ、無料となるシステムだ。
しかし、そこは人間が管理するもの。例えば10分程度、規定の時間を超えたとしても、「まあ、今回はセーフということにしておきましょう」として料金を受け取らないこともままあった。
しかし、そこで、悲劇がおきる。
ある日、10年以上通う会員さんの中田さんが、クラブをやめてしまったのだ。
退会理由は、風紀委員・赤川さんからの「いじめ」だった。
中田さんの、他の会員さんが大勢いる中で放った、「あそこの駐車場はちょろい。少しくらいならオマケしてくれる」との一言が、風紀委員長・赤川の逆鱗に触れてしまう。
オマケなど、けしからん!それは会員規定違反だ。中田さん、あんた退会してもらうよ。
そんな、大きな話まで膨らんだらしいんだな、これが。
中田さんが退会したあと、「赤川さん、すいません。10分くらいならオマケしてもいいかなと・・・。うかつでした。今度から気を付けます」と謝罪した。
しかし、赤川さんの反応は、予想を反していた。
いやいや、吉田さん、そんなこと全然気にしなくていいんですよ。俺はただ、中田が嫌いだっただけなんです。こじつけですよ。ハッハッハ!
恐るべし、風紀委員長。やめさせたかったのか。
好きで通うスポーツクラブなのに、コミュニティで悩むとは、・・・。
人の業とは、いと深きものである。
コメント