吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。今日のテーマは「意外に多い 元相撲取りの老人アルバイター」です。
意外に多い 元力士の老人アルバイター
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
意外に、元力士の老人アルバイターは多い。
これは本当だ。
俺はかれこれ12年ほど、老人アルバイターをやっているが、今まで3人の元力士にあったことがある。
そのうち2人が老人アルバイターだった。
元力士の老人アルバイターは、一目見てわかる。当たり前だが、異様にガタイがいい。そして、やたらと「ごっつぁんです」と言う。
元力士達は、皆寡黙であり、糖尿か高血圧を患っていて、意外にスタミナがないヤツが多かった。ていうか、3人しか会っていなかったんだが・・・。
老人アルバイターの上司は「青葉城の付き人」
最近、コンビニでジジイやババアがバイトしているのをよく見るね。レジが全然進まないと思ったら、ジジイがもたついてるなんてことがよくある。
俺も、昔、一時期コンビニのアルバイトをしていた。朝の6:00から9:00まで、週3回。楽だと思っていたら、けっこう大変だった。
そこの店長(正確には副店長)はめちゃめちゃキレやすい男で、機嫌が悪いとアルバイトにすぐ当たり散らすからだ。
コンビニの副店長の名は、佐藤実という50代半ばとおぼしきアンコ型の男。イメージとしては、身長180㎝・体重130㎏といったところか。肥満の人間特有の黒いほっぺが印象的だった。
本人の話では、昔力士をやっていたとのこと。二所ノ関部屋に入門し、青葉城の付き人をやっていたとか言っていたが、真偽は不明。
従業員はみな信じていなかったが、ある事件でそれは本当だということが証明された。
いつか、コンビニに無断駐車しているクルマがあったので、佐藤がお巡りさんを呼び出し、「これは違法駐車だ。警察が処分してほしい」と言い出した。
『これは、客と店との問題。警察が介入する問題ではない』との警官の言葉にキレた佐藤は、相撲部屋で培った「つっぱり」で警官2人を秒殺したんだ。
俺はその現場を一部始終みていたが、あの張り手の破壊力は素人のものではないだろう。
間違いなく、佐藤は力士経験者だよ。
いやー、それにしても凄い張り手だった。
佐藤は現行犯逮捕。暴行罪で逮捕され、コンビニもクビになった。
その後の消息は不明だが、あの体だから病気になりもう死んでいるかもしれない。
佐藤がやめて、働きやすくなるだろうと期待したが、へんな客にからまれ、胸ぐらをつかまれた俺は、意気消沈し、そのコンビニをやめてしまった。
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