吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」をときどき発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。気まぐれでブログ更新するのでよろぴこ!今日は「スーパーのカート回収のバイトをしていた老人アルバイター」です。
老人に大人気 スーパーのカート回収のバイト
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
久々の投稿。みんな元気だったかい!
いやー、街を歩けば老人アルバイターばかり。みんな余裕がないのか金がないのか。
スーパーで買い物をしていると、黒いジャンバーやポロシャツなどを着て、買い物客が使ったカートを回収するおじいさん達を見かける。
人はそれを「カートさん」という。
カートの回収だけではなく、サッカー台(客が商品を買い物袋やトートバッグにつめる台)付近に置き捨てられた買い物かごを集めて定位置に補充したり、コロナ以降はまめに消毒したりもしている。
あのおじいさん達にちょっとしたシンパシーを抱いていた。というのも、あれほど老人アルバイター的なバイトもないなーと思っていたからだ。
汗だくで、10台以上連なったカートをよろよろになって運ぶおじいさん達。自分の置かれた状況とかぶらせ、老人アルバイターの悲哀みたいなものを勝手にイメージしていたものだ。
俺のバイト先のひとつであるスポーツクラブお客様専用駐車場。そこに最近、元カートさん経験者というじいさんが入ってきたのだ。
スーパーのカート回収のバイトは健康的だが・・・
駐車場のバイトの新人は石丸宏という。歳は68歳。
石丸は大手精密機器メーカーで監査役を務めたほどの切れ者だったらしい。65歳で定年退職。
家に居場所がなく、スーパーの「カートさん」のバイトを始めたが3か月ともたずに辞めてしまった。
「仕事は簡単。客が使ったカートを回収するだけ、まさに単純作業です。私のいた店は大手GMSでとても広く、毎日2万3千歩ほど歩くので健康的にもいい職場でした」
老人アルバイターの仕事としては、いい職場環境。しかし、いいことばかりじゃなかった。
「店の店長や職員の我々の見る目が異様に冷たくて横柄だったんだすよ。何しに来たこのじじいって感じでね」
「老人アルバイターあるある」である。それに関しては多かれ少なかれどこもいっしょである。
「あと、ベテランのばあさんが威張ってましてねー。私を毛嫌いしてか、休憩時間に私だけアメをくれないんですよ。それで気分を悪くして辞めてしまったんです」
アメちゃん攻撃。これも「老人アルバイターあるある」だ。
カート回収のバイトは嫌なこと続きの石丸だったが、ひとつだけ楽しみがあったらしい。
それは若い女性客ウォッチングだ。
「けっこう若い女性客が多くてね。いつもエロいことを妄想して見ていました。夏だったんでノーブラの女性もけっこういたし。私、尻フェチなんで、前にいいケツした女がいたら、じーっと見ていたものです。フェッフェッフェッ・・・」
何が「フェッフェッフェッ・・・」だか。
老人になっても男は成熟しないものである。
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