吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。73歳老人。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは、「ガラケーの写メを見せたがる老人アルバイター」です。
老人のプライベート画像は害悪でしかない
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
突然だが、やたらとプライベートの写真を見せたがる老人っているよね。
最近は、さすがに「写ルンです」で撮影した写真を見せる者は少ないが、ガラケーの「写メ」を見せつけてくる老人には辟易する。
老人アルバイター仲間の宮本勝也(68歳)は、記念撮影大好き人間。
道の駅での自撮り、老夫婦での旅行、飼っている猫、孫などの画像がガラケーにいっぱいおさまっている。
自分で勝手に楽しんでいるぶんにはいいが、それをバイト仲間に見せようとするのはいかがなものか。
最初のうちは、「へー、沖縄旅行かい。奥さん楽しそうにしているね!」などと合わせていた。
そしたら調子に乗りやがって、今度はボーリング大会で表彰された画像を見せてきた。
『マイボールも持ってるんだ!』
だから何なんだ、と思っていたが、俺は大人。
「へー、いい趣味もってるねー」とテキトーに返していた。
そんなこんなのやり取りを繰り返していたら、宮本は、俺が写真を見て楽しんでいると勘違いをしてしまった。
その日以来、毎日写メを見せてくるようになった。
そして、事件が起こる。
どうも、お盆休みで東京から息子夫婦と孫が来たとのことで、その様子を画像に残し、またもや俺に見せてきた。
しかし、はっきり言って、宮本の息子だろうが孫だろうが全く興味がない。
それが、顔に出ちまったんだね。
「これ、宮本の孫かー、あんまり可愛くないね・・・。」
それから、人間関係にひびが入ってしまったのは言うまでもない。
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