老人アルバイター ネトウヨなる人生「沈黙の艦隊」で政治を勉強するジジイ

老人アルバイター「バカ列伝」
吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。今日のテーマは「老人アルバイター ネトウヨなる人生「沈黙の艦隊」で政治を勉強するジジイ」です。
日本会議で活躍! 自慢する老人を見かけた話

老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。

先日、金がなくて、とある役所の共有スペースで缶コーヒーを飲んで時間をつぶしていたら、総勢10人くらいのジジイとババアの集団が、何やら井戸端会議をしていた。

まあ、孫がどうしたとか、血圧や血糖値が高いとか、誰かが死んだとか、他愛ない老人トークをしていただけなのだが、その中に1人浮き上がっているジイサンがいた。

一瞬間があいたところで、そのジイサンが堰を切ったようにしゃべりだした。

「実は私、日本会議で役員をしているんですよ。皆さん、日本会議って知っていますか?」

そう自慢げに言い放ったのだが、他の9人の老人は一様に『知らなーい!!!』とだれも相手にしなかった。

浮き上がったジイサンは、誰にも相手にされず、さらに浮き上がってしまったのだが、それを見ていた俺は、吹き出しそうになった。

ジジババ談義で日本会議所属を自慢しているジジイ。

「こいつ孤独なネトウヨだな・・・」

俺は心の中でつぶやいた。

 

老人アルバイター ネトウヨなる人生

まー、俺も日本会議のことを知り尽くしているわけではなく、菅野完の「日本会議の研究」(扶桑社新書)を読んだだけだから、そこにいたジジババとたいした変わりはない。

また、日本会議イコールネトウヨと断定するのも言い過ぎかもしれない。

それにしても、最近ネトウヨ化している老人アルバイターは多いかもしれない。

俺が働く弁当工場の同僚で、三沢敏弘(64歳)という輩がいる。

三沢とは部署が違うので、仕事ではいっしょになることはないのだが、喫煙室や休憩所でしょっちゅう見かける。

ヤツの好きな話題は、韓国・中国の悪口、朝日新聞批判、旧民主党批判など、典型的なネトウヨで、他のバイト連中から嫌がられていた。

うちは中国人の作業員も多いのだが、明らかに差別的な態度をしている。

これは、よろしくないとやんわり注意したのだが、そういう俺をつかまえて、「吉田さんは反日だ」とかのたまいやがった。

ホントいけ好かないヤツだよ。

後日、三沢は、俺に失礼なことを言ったことを詫びにきた。

「吉田さん、この前はゴメン。しかし韓国や中国の脅威を甘くみたらダメだ。あんたもいい歳なんだから政治の本をちゃんと読んだ方がいい。この本貸してあげるよ」と差し出した本は、なんと「沈黙の艦隊(講談社)」だった。

政治の本って・・・。漫画じゃねーか。

それ以来、三沢とはいっさい口をきくのをやめたよ。

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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