道産子のくせに関西弁をしゃべる老人アルバイター

老人アルバイター「バカ列伝」

吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家) 

昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト伝説」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「道産子のくせに関西弁をしゃべる老人アルバイター」です。残暑見舞い申し上げます。

 

 

40年前の新人研修 関西弁で叱責され自信をなくした男

老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。

俺のバイト先のひとつ、弁当工場で働く仲間に中尾英一(63歳)という老人アルバイターがいる。

40歳でリストラにあい、嫁に逃げられ、妹の旦那から紹介された事務の仕事を細々とやっていたが、その会社もコロナ騒動で解雇された。

それで、昨年末から弁当工場でバイトをはじめたという筋金入りのうだつの上がらない男。

こいつは、親子3代生粋の道産子のくせにインチキ臭い関西弁を使う。

「そうどすー」

「せやなー」

「ちゃいまんねん」

会話の一部始終をぎこちない関西弁で通す。

聞いてい違和感を覚えたので、俺はズバリ質問してみた。

『中尾君、あんた地元民のくせに、なんでインチキ臭い関西弁を使うんだ?』

それを受けて、中尾は、「大学を出てから東京の会社で17年働いていたおったんですけど、その会社の新入社員研修が大阪で1週間ありおりまして、そこのトレーナーがきつい関西弁でしゃべりはる方で、うつってもうたんです」と述べた。

40年前、たかだか1週間関西弁を聞いただけで、後の人生影響を受け続ける男。

自信がなく、自分もない男。

これぞ、バカと呼ばずに何と呼ぶ。

 

ふぞろいの林檎たちⅣで関西弁をしゃべる東北人がいた

そういえば、すごい昔に「ふぞろいの林檎たち」というドラマがあったのだけど、シリーズⅣで、中井貴一扮する仲手川と知り合った、長瀬智也と中谷美紀扮する若いカップルを思い出す。

この若いカップルは東北出身のくせに関西弁をしゃべるという設定になっていた。田舎者が東京でやっていくための戦術としてあえて関西弁をしゃべっているという。

中尾はまさに、これだ。

自分に自信がないから、自分にないキャラクターを演じ、型にはめ、なんとか生きながらえてきたんだろう。

これだも、リストラになるし、嫁からも逃げられるわけだ。

ていうか、どうせ関西弁を40年もしゃべってるんだから、もう少し精度上げれよって思うけどね。

中尾は最近、50代半ばの妹が亡くなり、遺品整理するからと、バイトを休んでいる。

人足りないから早く戻ってきてくれ!

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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