吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「日常生活で応酬話法する老人アルバイター」です。
応酬話法を繰り返す老人 語彙が少ないジジイ達
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
よくしゃべる老人で、応酬話法をかましてくるヤツ多くねー?
応酬話法とはなんだろう。
ちょっと引用させてもらうよ。
お客の質問や反応に応答するための基本的なセールス・トーク。お客の質問や反応には一定の型があり、そのタイプに応じて一定の答え方を準備しようというもの。お客を言いまかすことではなく、納得させてニーズを喚起するためのノウハウ。マニュアル化した印刷物や映像がつくられており、販売員に模擬訓練をさせて、応酬話法を体得させる。(コトバンクより)
まあ、セールストークのひとつのパターンなんだけど、つまりは、身近な話題でお客さんをつなぎとめて、物を買わそうっちゅうことなんだろうな。
いっけん、すごいことをやっているようだが、実のところ薄っぺらい。
応酬話法といえば、最近、「全裸監督」でプチブレークした村西とおるAV監督だ。
彼の半生を描いた「全裸監督ー村西とおる伝ー」(新潮文庫・本橋信宏著)に、応酬話法についての記載があったので、一部適記する。村西はAV監督になるずっと前、誰も読みもしない百科事典を、道ですれ違っただけの見も知らぬ人に、しつこくしがみついて、売りまくっていたというのである。「ファンタスティック!」ができるだいぶ前の話だ。
「だから、どんなことを言われても自分はギブアップしないんだ。応酬話法を何十も持っているわけよ。お客を口説いている喫茶店を舞台に、雰囲気というものを前提に何でも話しちゃうわけですよ。ほとんど口説けない人はいないわけ。応酬話法っていうものは、目の前にあるもので話をしろということでね。いわゆる消費者の需要というものは創造するものなんだよ。人によって何の意味もない、たとえば磨いてある石なんていうものもある人にとっては何億の価値もあるんですよ。
(略)
そのように、その人にとって必要性というものをそこに創造しろと、それがセールすです。
なるほど、たしかにセールスの世界ではすごいとは思うが、これを日常生活でやられたらたまったもんじゃない。
つまり、たいした話題もないのに、半径5メートル程度の目に見えるものを材料に話題をもつてきて、ぺらぺらしゃべるテクニックだ。
実は、老人アルバイターの中にそのような奴は多い。男でも女でもだ。
寒いとか暑いとかそういった、天気の話くらいでやめればいいのに、なんていうか、横断歩道の「ひび」がひどいとか、自転車の乗り方がユニークな人が目の前にいて大きくリアクションして驚くだとか、トマトは嫌いだけどケチャップは好きだとか、誰それがひげをはやしたとか、全く意味のないはなしを四六時中している老人アルバイターほど不愉快なものはない。
これこぞ、日常生活における「応酬話法」だ。
現役時代、自称・トップセールスマンだったやつに多い。
俺は「しゃべりのプロ」だと。
こういうやつらは、自分で面白いと思っているからやっかいだ。
偏見かもしれないが、日常生活で応酬話法を使うやつはたいがい高卒だ。
高卒をバカにするつもりはないが、大卒とちがい「だべる」時間があっとう的に少ない高卒の人間は、語彙が基本的に少ない。
だから、こういった身近な話題に終始するしかないのではないか。
これは、実さいの人物のことをディスっているだけだから許してほしい。
老人アルバイター仲間の山下と下里のことをディすっているんだ。
こいつらは、ジジイのくせにつまらないおしゃべりばかりしているので、「お前、少しうるさいよ」って注意した。
そしたら、俺にむかって「吉田さんはトーク力がすごすぎる俺たちに嫉妬してるんだ」とか言ってきたので嫌いになった。
ホントにこいつらがいない世の中になればいいのに!
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