吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。今日のテーマは「老人アルバイターの憩いの場 HBCラジオ・バンバンレディオ」です。下流老人の意地、いまこそ見せるぜ!
老人アルバイターはAMラジオを聞いている
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
AMラジオは楽しいね。
移動ちゅうのクルマの中、バイトの待機時間中、休みの日の暇つぶしにいつも聞いてるよ。
マニアックな曲がいきなりかかるのが、AMラジオの魅力だ。
「さあ、今日の1曲目。加山雄三の『赤鼻のトナカイ』です」とかいきなり始まったりする。クリスマスの時期が近かったのだろうが、どこの誰が加山雄三のクリスマスソングを聞きたいと思うのか。
リスナーのメールもふるっている。「○○さん聞いてくださーい。この前、私は喫茶店に行き、フルーツポンチくださいって言おうとしたら、間違って『プルーツチンポください』言っちゃいましたー」なんてメールが読まれたりする。
ウソだろう・・・
そんなくだらないメールの後、「さあ、次の曲。大事マンブラザーズの「それが大事」です」と続く。
不毛で、温くて、バカバカしい時間。とはいえ誰も傷つくことはない。
老人が死ぬまでの時間潰しに一番適しているコンテンツ。それがAMラジオだ。
老人アルバイターは、高島保の「バンバンレディオ」に救われている
HBCラジオ「バンバンレディオ」という番組をご存知だろうか。
ローカルタレントの高島保というDJが、昔ディスコでかかっていたような70年代・80年代の洋楽をかける番組である。
野球シーズン中は土曜日のみの放送だが、シーズンオフはほぼ毎日夜2時間ほどやっている。スタートから10年以上は続いている長寿番組である。
古い曲を懐かしむリスナー達であるが、一番の楽しみはDJ・高島保の空虚なトークだ。
この50代後半のさえないオヤジは、いったい何者なのだろう。やれバイクだ、バンドだ、スノボーだ、イベントだ、飲み会だと遊んでばかりいる胡散臭い男。
ネットの画像を見る限り、強面で、けっして男前でもない。
しかし、高島はリスナーを裏切らない。いつも愛でくるんでくれる。
そして、リスナーのくだらないメールにとことんつき合ってくれる。
保さん、聞いてください・・・
やれ、転んだ、夫婦げんかした、風邪ひいた、何だかを食べておいしかった。
そんな日常の些細なことを報告するリスナー達を、茶化すことなく、真剣に受け止め、時に叱咤激励さえしてくれる。
あくまで想像だが、バンバンレディオのリスナーは、老人アルバイター世代の者も少なくないだろう。
けっして、いいことなどない老人達が「リア充」を演出できる憩いの空間。
それがバンバンレディオだ。
俺も過去に色んなラジオネームで100回以上投稿し、読まれている。
あの空虚な時間は、恐怖の長寿番組「笑っていいとも!」と酷似しているが、高島にはタモリにないやさしさと愛を感じるのは俺だけだろうか。
保にはあと10年、いや20年は続けてもらいたい。
俺も、またメールを投稿するよ。
保ちゃん、ガンバレ!
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