再雇用の税務署職員 人間関係で悩む男を老人が説教

老人アルバイター「働き方改革」

吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家) 

昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト伝説」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「再雇用の税務署職員 人間関係で悩む男を老人が説教」です。

 

 

税務署で再雇用になった60歳の初老のおじさん

老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。

俺のバイト先のひとつ、スポーツクラブお客さま専用駐車場には様々な境遇のひとがやってくる。

うちのお客様は、基本的にいい人が多いが、中にはムカつくやつもいる。

中川敦志(60歳)もその一人だ。

こいつは、ひとを見下すクセがあり、俺達老人アルバイターに、ぞんざいな態度をするクソみたいな初老の男だった。

中川は、地元国税局の職員。60歳になり、今年3月一度退職。4月には再雇用となった。

役職をはく奪され、おなじ職場ながら違う部署へ配属された。

そこで、悲劇が起きる。

給料が減額となるぶんには、想定の範囲内で特に気にしなかった。

問題は、人間関係だ。

中川の新たに配属された部署の上司は、自分の元部下だった。

まあ、これも想定の範囲内だったのだが、問題はその関係性ではなく、その元部下が思っていたより、自分を無下に扱うことが思いのほかつらいものがあった。

「先輩は無理しなくていいです。適当にやって、16:00になったら帰ってください」と重要な仕事をさせてくれない。無表情で語る元部下の乾いた声は、薄ら寒いものがあった。

それどころか、陰では若手職員に、「あのジイサン使えない」だの、「雑用ならあのジイサンにさせろ」など、言っていたのだ。

周りの態度も意外に冷たく、それが辛くて辞めることも考えているが、家のローンがあと10年も残っていて、それも無理な話である。

それでなのか、最近俺たち老人アルバイターにも少しやさしくなった。

しかし、「おじさん達の仕事楽しそうだね。俺も気楽にバイトでもやろうかな」などと減らず口をきいて来たから、俺はイラッとして、つい言ってしまった。

『あのね、中川さん。言っていいことと悪いことがあるんだよ。ジジイがバイトして楽しいはずがないでしょう。まあ、俺は誰といっしょにバイトしようと気にならないからいいけど、うちの若いフリーターは厳しいよ。税務署どころじゃねーよ。いきなり、タメ口でバカ呼ばわりされるよ、あんた』

中川は、顔を真っ赤にして「ゴメンゴメン」と帰っていったが、こいつは悪い歳の取り方をしたと思うよ。

今後が心配されるね。

ウツとかにならなければいいのだが。

 

 

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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