吉田ゴンザブロー<老人アルバイター(老ター)評論家>
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。ブログで世相を斬りまくる「愛の語り部」。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。
老人アルバイター評論家(老ター評論家)の吉田ゴンザブロー(吉ゴン)でおま。
最近、第三次性徴が始まったぜ。常に進化し続ける、絶倫ジジイとは俺のことだ。
その昔、読売巨人軍には「ジャイアンツ時間」というものが存在した。
ジャイアンツでは、集合時間の30分前には到着していかなくてはならないという暗黙の「掟」があって、王貞治や長嶋茂雄までも厳守していた。だから、若手なら1時間前には来ていなくてはならなかった。
実にめんどくせー掟だが、川上監督時代以前からの伝統で誰も逆らえなかった。
その不文律を打ち破ったのが、かの松井秀喜(元・ニューヨークヤンキース)だ。川相や吉村などのうるさ型の先輩に何度も怒鳴られようが、「ジャイアンツ時間などくそくらえ」のごとく、マイペースを貫いた。
「10:00集合ならば、ギリギリ時間を守れば何ら問題はない」
すばらしい、考え方だ。そして我々老人アルバイターの世界にもじゅうぶん当てはまる話だ。
老人アルバイターの中には管理職経験者は多い。ヤツらはやたらと「時間厳守」にこだわる。自分がマネージメントしていた頃から抜け出せないからだ。
大手流通企業の営業部門の部長をやっていたという、内川一平(当時66歳)はまさに「時間厳守」を象徴するジジイだった。
10:00出勤のシフトなのに、必ず9:30に来ている。
社員に『内川さん、10:00までに来ればいいんですよ』と言われても、「いやー、サラリーマン時代のくせが抜けなくてねー」なんて得意げにぬかしてやがる。
しかし、何にも褒められた行動ではない。むしろ迷惑だということを、新規の老人アルバイター諸君は覚えておいてほしい。
やたらと就業30分前に来るようなヤツは、それを人にも押し付けたがる。しまいには「仕事とはそういうものなんだ」などと、別の老人アルバイターに説教しだすのがオチだ。
「早めに出勤して、仕事をする体勢をととのえとけ」なんて言い始まる。
何が「仕事をする体勢」だ。ふざけるなぁ!
俺たちは、サラリーマンじゃねー。時給労働者だ。30分も早く来ても、一銭にもなりはしない。
そこんとこを忘れちゃならないんだよ。
何度も言うが、老人アルバイターに求められるのは、ただそこに「居る」ということ。
来いと言われた時間に来て、やれと言われたことをやりゃいいんだよ。
その後、俺は内川と大喧嘩した。
ヤツは翌日、バイトを辞めたよ・・・。
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