吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。今日のテーマは「コロナに感染? ムダに声が大きい老人アルバイター 」です。老人の戯言にお付き合いください。
ムダに声が大きい老人アルバイター はなはだ迷惑
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
自分のことを棚に上げて言わせてもらうが、ムダに声がでかい老人アルバイターが多くて嫌になる。
老人の声がでかい第一の理由は、耳が遠いということ。耳が遠いと必然的に声がでかくなる。
耳が遠いのは老人の最大の弱点でもある。耳が遠いといちいち会話が途切れるからだ。
老人の耳が遠いのはしょうがないことだが、老人と若者の会話を見ていると、若者に申し訳ないと思ってしまうほど、老人は耳が遠い。
いちいち「えっ?」とか「あっ?」とか、ムダにでかい声で言われればそりゃイライラするよね。
みなさん、本当にごめんなさい。素直にアイム、ソーリー。
あと、ムダに声がでかい老人アルバイターは、たいてい神経質なヤツが多い。心の弱さを声でカバーしようとするらしいね。
神経質なヤツはムダに声がでかいのは古今東西、老若男女、共通である。
じゃあ、耳が遠くて神経質だったらどうする?
そんな老人アルバイターがいるから困りものである。
老人アルバイターコロナ感染? 検温で「39.4℃」
うちのバイト先で一番声の大きい男、石川雅之(65歳)。現役時代は百貨店の店長をしていたらしい。
耳の遠くて、生意気。いけ好かない男だったが、神経質で、ホントにムダに声がでかい。もちろん俺は大嫌いだった。
些細なことに大げさに反応し、大声でリアクションするから、見ていてイライラする。
ある時、石川は頭が痛いとか、嗅覚が衰えているとか、言い出した。
ムダに大きな声で「コロナに感染したんでないべか!」とか騒いでいてうるさくてしょーもない。
だったら帰れよ、感染したらどうするんだと、みんなから白い目で見られていたが、一人早退したら、陰で何か言われると思って、無理して一日中働いていた。
次の日、またぞろ具合悪いとか言いながら出社してきた。
うちのバイト先は出社時、必ず検温をすることになっている。
その時事件が起こる。
石川の体温は、なんと39・4℃だったのだ。
大騒ぎしている石川を心配し上司が駆け込んできた。
しかし、その体温計の液晶画面をよーく見たら、なんと34・9℃。
熱、低すぎくねー。
小心者の石川は、ちょっと体調が悪いくらいで、パニックになり「34・9℃」を「39.4℃」と読み間違えたんだね。
ムダにでかい声で、大騒ぎした小心者のジジイを見て、ムカついた俺は、石川に近づきこう言ってやった。
「バーカ!」
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