吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「かたづけできない老人アルバイター その7つの理由」です。
50年以上自分の爪を瓶に入れて保管するジジイ
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
片づけできないヤツはけっこういるね。
片づけできない人間に片づけを教えるといったテレビの企画をよく見かける。
「断捨離」の達人とかいう「先生」が出てきて、片づけを理屈で教えるんだけど、けっきょくは覚えられない。
せっかく片づけた部屋も、半年くらい経って、また見にいったら、元に戻っているんだよ、大半。
バカに何を言ってもダメなように、片づけのできないヤツに何を教えてもぜったいに覚えられない。
片づけができないヤツの大きな特徴として、モノを捨てられないというものがある。
モノを捨てるということは、要するに「判断」するということだが、まず、普通にこれができない。
「安かった」といっては、半額セールで、使いもしないバスタオルを何十枚も買いしめた理由が、5年後に使うかもしれないなんてことを平気で言ったりする。
飽き足りないったらありゃしない。
また、気持ちはわからなくないが、すべてのモノに「思い出」があるから捨てられない。
しかし、ヒトは家というスペースに対しカネを払っているということを理解しなくてはならない。
くだらない「思い出」のために、部屋の大部分が塞がっているんであれば、なんにもならない。
そういう場合、まともな人間なら、思い出に順位をつけるはずだ。
思い出といえど、取るに足らないものは捨てるのが常識である。
たとえば、どんなに好きな女でも、初めて抱いた時に使った使用済みのコンドームをとっておいたって仕方ない。
片づけできないヤツは、この程度の判断がまるでできない。
以上、色々と述べてきたが、これは実在する老人アルバイターの悪口である。
同じバイト先で働いている、高橋慶司(62)という初老男性のはなしだ。
以前、こいつの家に遊びにいったが、散らかり放題で、一番広いスパースがトイレだったのだ。
瓶やぺットボトルに、小学5年生のころから50年以上貯めたという、切った自分の爪を入れて、後生大事にとっているんだよ。
こいつ、病気じゃないのかな。
ちょっと気になるんだよ。
発達障害とかさー。
一回、WISC検査とか受けさせようと思っているんだけど、本人は乗り気じゃないからほっといてるけどね。
いろんなヤツがいるよねー。
※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。
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