吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。今日のテーマは「老人アルバイターの嫌われる理由 同じ話を繰り返すという病」です。
老人は過去に向かって生きている
老人アルバイターの話はなぜつまらないのか?
永遠のテーマであるが、その理由のひとつとして、同じ話を何度も繰り返すことがあげられよう。
老人は過去に向かって生きている。つまり、新しい思い出や入手する情報が極めて少ないため、昔の話を何度も繰り返すようになる。
面白い話ならまだ許されるのだが、面白くない上に、時代外れかつ的外れ。
しかも、何回言っても、次の日にはリセットされているから、またぞろ繰り返す。
聞かされる方はたまったものじゃないよね。
俺は老人アルバイターとして、350日はバイトをしているから、このような「同じ話を繰り返す」バカジジイ達との接点はとても多い。
リストラ、離婚、自己破産をした話を何度も繰り返すおじいさん
老人アルバイターの米澤純一(66歳)は、話がへたな上に同じ話ばかりしていつもヒンシュクを買っている。
こいつと飯を食えば、必ずする話がある。
それは「リストラ、離婚、自己破産 地獄の3セット」と称された一連の話である。
タイトルを見れば、内容がだいたいわかるだろうから詳しくは述べないが、要はリストラにあい、転落人生を歩んだという話。
こいつを毎度3時間かけて話す。
もうすでに10回以上聞いたが、暗記しているのかと思わせるほど同じことを言う。テープレコーダーより精密なしゃべりっぷりなのだ。
自己破産のため、大切な家を出るはめにあい、家を出る時、庭の銀杏並木に抱き着いて号泣したというところで、毎回話は着地する。
愛していた奥さんに離婚を切り出された話の時も毎度同じで「俺が不能だったことが離婚の原因かもしれない」と、リストラとは何ら関係のない話を挿入するのも、お決まりである。
俺は、米澤のことは嫌いではないし、話を聞いてあげたいという気持ちはなくもない。
米澤の悪いところは、同じことなかり言うとか、話が面白くないとかではなく、話が長すぎるということ。
3時間はありえんだろう。
あの程度の話、30分もあれば終われるはずだ。要は、米澤は頭が悪いんだと思う。
頭が悪くて、仕事ができないからリストラされた。
それだけじゃないのかね。
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