老人の終着駅 それは老々介護である

老人アルバイターの「遺言状」

吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家) 

昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト伝説」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「老人の終着駅 それは老々介護である」です。定年後こそ人は試されています。

 

妻が難病 老人アルバイターの現実

老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。

実は、俺の嫁はここ数年入院している。

5年くらい前、なんだか体調が悪いといって色々と病院に行ってみたが、難病の心疾患だったんだ。

3年前には、何度か危篤状態になった。今生の別れになることを覚悟したが、どうにかこうにか生き延びた。

今は、末期の心臓病ということで、CRT-Dとかいう特殊なペースメーカーを入れてるんだけど、これが作動しなくなったら、死ぬらしい。悪くなることはあっても死ぬまで入院生活は終わらない。

水泳五輪候補・池江璃花子は、「神様は乗り越えられない試練は与えない」という名言を吐いていたが、老人が乗り越えられる壁なんてたかがしれている。

嫁の病気は、まさに突き付けられた現実だ。

けっきょく、シニアの活力だ、人生100年時代だとかいっても、人生の晩年には病気や死、老々介護がつきまとってくる事実に変わりない。

これは誰も避けることができない。

俺は、70歳を過ぎても毎日猥談を楽しみ、コロナ前は風俗通いをし、バカな老後生活をエンジョイしているふりをしているが、本当は怖くてしょうがない。

だから、夕陽を見るのが辛い。あの時間は例えようのない寂しさに襲われるんだ。

嫁が死んだらどうなるのか。俺の体が動かなくなったらどうなるのか。

怖くてしょうがない。

 

それでも性欲はある 老人アルバイターの悲劇

嫁は、普段は近所の小さな病院に入院していて、症状が重くなると大学病院に転院する。そして落ち着いたらまた近所の病院へもどってくる。

そんな生活がずっと続いている。

不幸中の幸いというか、指定難病のため、医療費はほとんどかからない。それだけが救いだ。

完全介護で、俺が直接介護をする機会はそれほどないけど、病院にはしょっちゅう行くことがある。

しかし、実はそれほど悲壮感ばかりで生きているわけではないのが、人間の難しいところだ。

嫁が病院に入るようになってから、やたらと無料動画を見る時間が増えた。監視する人がいないから毎日エロ動画三昧である。

オナニーする機会が増えたことで、体調がすこぶるいい。だからバイトをかけ持つことができるんじゃないかな。

このまま、一生家に戻らなきゃいいのになんて不謹慎なことを考えるのが、人間の業である。

まー、家には戻れないのだが、そんな悲惨極まりない状態でもエロいことから離れることはできない。デリヘルをいつ呼ぼうかなんて、毎日考えている。

けっきょく人間なんて、愚かな生き物なんだ。

だからコロナ禍でオリンピックをやろうなんて考える。

それは、俺も変わらない。

生きている限り、バカなことを言い続けるよ。

今日も明日も、猥談くらい言わせてくれよ。

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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