吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。ブログで世相を斬りまくる「愛の語り部」。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。
老人アルバイター評論家の吉田ゴンザブローです。何かとお騒がせな団塊の世代だ。
今日も老人アルバイターの生態を分析し、世の中をぶった斬るぜ!
最近、本屋に行って思うのだが、「老人本」花盛りである。
どの本屋にも、平場にワンコーナー構えている。「エイジング」なんてカテゴリーらしい。
やれ、「老人はこう生きろ!」だの、「あきらめろ!」、「趣味を持て!」、「ウオーキングせい」、「キレちゃいけない・・・」だのと様々な角度から老人を鼓舞している本が山積みにしてある。
手にとって立ち読みしてわかったが、要は老人は嫌われている。うすうす気づいていたが、ここまで迷惑な存在なんだね。落ち込むよ。
そんな中で、「ルポ 不機嫌な老人たち」(著:林美保子 イースト新書)は秀逸な作品で、いっきに読み切ってしまった。
内容としては、元会社経営者や年功序列で上り詰めた元管理職のジイサン達が、高圧的な態度で色々なところで、あばれまくり、皆さんにご迷惑をかけているなんてことがリアルに書かれている。
いやー、自分を見ているようで、顔から火が出ちまったよ。
印象深い記述があったので、一部引用させてもらう。
テレビを見たり週刊誌を読んだりしていると、高齢者が暴走するのは、疎外感とか承認欲求とかが原因だとする論調が多い。確かに、それは正しいと思うが、私がいろいろな人に取材して思ったのは、もっと単純なことだ。街中でキレる人も、カスハラをする人も、地域活動でビジネス感覚を持ち出してくる人も、家庭で威張る人も、ネットにハマる人も、店員相手に長話をする人も、結局、その多くは、「元気で暇」なのではないかということだ。
「元気で暇」、そんな老人が街で暴れている。
「元気で暇」の何がいけないのか、若い人にはわからないだろう。
もちろん、「元気で暇」なだけでは何ら問題はないのだが、老人には、そこに年齢と経験からくる「変なプライド」がはいってくるからやっかいだ。
「老人アルバイターのすすめ」なんて、老人にバイトを勧めているオレだが、人間関係をこじらせて、大きく傷つくこともあるから、心してアルバイトをするように警鐘を鳴らしている。
バイト先には、定年退職し暇を持て余している老人アルバイターばかりじゃない。
ロスジェネ時代に就職できなかった中高年フリーターもいるのだ。
彼らは、いわゆる「バイトのプロ」であり、自分たちが世の中における一番の被害者だと感じてる節がある。
元管理職の「上司の面」を少しでも醸し出したら、中高年フリーター連中にボコボコにやられるのは時間の問題である。
老人アルバイターVS中高年フリーター。
似て非なるものだ。ややこしいねー。
長くなっちまった。
疲れたから明日にするよ。では。
<つづく>
※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。
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