吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは、「掃除屋の思い出 保険外交員の大便の臭いに負けた」です。
掃除屋は女の戦いにつきる
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
けっこう前、少しだけ掃除屋さんでバイトしたことがある。
しかし、2か月で辞めてしまった。
辞めた第一の理由は、人間関係が悪すぎたから。
俺は、歳の割に体力があり器用だったから、仕事にはそれなりについていけた。
ついていけなかったのは、「女同士の戦い」だ。
超古株のパートさんで中田さんという還暦前のババアがいたのだが、そいつが気に入らない若手や新人をいびり抜いて辞めさせていた。
中田はパートのくせに、パート界隈では社員より力があって、勝手に早出させてパートだけの緊急ミーティングを開催したりした。
「最近、私の陰口を言っている者がいるようだけど、言いたいことがあるなら直接言いなさいよ。私たちの頃はねー、先輩のいじめなんて日常茶飯事(中田はにちじょうちゃはんじと発音した)だったんだよ!あー?」
そう言って、若手をしめるのであった。
俺は男だから、それほどいじめられなかったが、やっぱり見ているのはつらかった。
保険外交員の大便のニオイにやられる老人アルバイター
俺がバイトしていた掃除屋は、ビル清掃中心だったのだが、大口の仕事として大手保険会社の事務所の清掃があった。
オフィスの床の水洗い、ワックスがけ、あとトイレの清掃。
トイレの清掃は、牢名主・中田のバアサンのいじめよりつらかった。
なんせ、トイレ清掃していたら、不機嫌な顔をした外交員と思しき女性達が、ろくに挨拶もせず、入ってきて音を立て大便をしまくるのであった。
当たり前の話だが、外交員達のうんこは臭すぎた。
あんな、壁一枚隔ててうんこされて、つらくないはずがない。
それがいやで、2か月で清掃のバイトを辞めてしまいました。
辞める時に、中田のバアサンに「お世話になりました」と言ったところ、中田は少し涙ぐんでいた。
きっと惚れられたのだろう。
以上。
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