ロスジェネ時代を心配する老人アルバイター

若者へ贈る言葉

吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)

昭和24年1月2日生まれ。73歳老人。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは、「ロスジェネ時代を心配する老人アルバイター」です。

 

人生色々 ロスジェネ世代も色々

老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。

今日はロスジェネ世代について色々考えていきたい。

今回、安倍晋三元総理の襲撃事件の山上容疑者がロスジェネ世代ということで、統一教会と並び、ロスジェネ世代のことがにわかに話題になっている。

我々がロスジェネ世代を語る時、それは「かわいそう」的な文脈で語られる。

就職氷河期、就職失敗、非正規雇用、婚期逃す、気が付きゃ40歳。

こういう見方をし、同情するむきは多い。

たしかに、そういった要素は大きいし、実際苦しんでいる人が主流かもしれない。

しかし、そうじゃない人間もいることを忘れてはいけない。

 

16年間スーパーのレジ打ちをしているおにいちゃん

俺の家の近くに大手スーパーがあるが、そこのチェッカー(レジ)のバイトを16年間フルでやっている男の子がいる。

男の子といっても、すでに39歳。

田森幸助だ。

16年前、俺が桃を買っているのを見て、「桃いいっすね。ぼく、桃アレルギーなんで食べられないんですよ。ぼくの分まで桃楽しんでください!」と声をかけてくれたことがきっかけで、少しづつ親しくなった。

細身で長身。頭にはバンダナ。

大学を卒業したばかりで、当時23歳。

50社面接を受けたが全て落とされ、就職できなかったとのことである。

「僕にはやりたい仕事があるんです」

それが口癖だった。

そしてそのおにいちゃんは、いまだにそのスーパーでチェッカーをやっている。

もちろんバイトのままだ。

しかし、こいつはいつも楽しそうだ。

俺と田森はいっしょにお茶を飲むほど親しくなり、色々と話をする。

実家暮らしでバイト代を全て自分で使っているから、可処分所得はけっこうなものらしい。

安倍政権を支持するとか言っていたな・・・。

これをロスジェネと同じ文脈で語るのは他の方に失礼であろう。

最近、声優になりたいから専門学校の学費を、もうひとつバイトをかけもって稼ぐとか言っている。

バカは死ぬまで治らないね。

でも、幸せそうでなによりだ。

 

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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