吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。「老害」とは言わせんぜ!
警備員は何の権限もない弱者 工事現場の最下層
俺は、10年くらい前、警備員のバイトを2~3年くらいやっていたが、2度とやりたくないバイトのひとつである。
低賃金。拘束時間が長い。寒いは暑いわ。現場監督にいじめられるわ。
工事現場の最下層。それが警備員。
警備員を、「えらい人」だと思っている人はけっこう多い。
俺もそう思っていた。
しかし、あの人達は、何の権限もないただの弱者だということをわかってあげてほしい。
制服が警察に似ていたりすることが、弱者イメージを薄めているのではないか。
あれほど、「弱い」立場のヤツらは他にいない。
現場監督と住民の板挟み 警備員には何も聞かないであげて!
生活道路の工事を、2ヵ月くらい常駐で警備したことがある。
生活道路ほど、つらい警備はない。なんせ、住民からやたらとクレームやら質問やらをダイレクトに受けるからだ。
一番話しかけやすい位置にいるからね。
工期はいつまでなんですか?
現場監督のサングラスが怖い。すぐはずさせろ!
作業員が喫煙していたのを何故注意しない?
〇時頃、外出するんだけど、その時間帯は、工事を中断しろ!
工事の音がうるさい。今すぐやめろ!
そんなこと警備員に言われても、何の回答もできない。
何にもわからないし、できることがないんですよ。
住民の皆さま、できれば警備員には、声をかけないでいただきたい。
まだ、監督さんが、話しかけやすい人ならどうにかやり過ごせるだろう。
だけど、やたらと威張り散らして、警備員に威圧的な態度をとるヤツが現場監督やっていたりしたら、まじで地獄だ。
俺のいた現場では、沢木という凄く嫌なヤツが現場監督だった。
こいつは最低な男だった。
ある時、午後から舗装の工事があった。そこで、休憩明けまで通行止めにして、クルマを一掃しておけと言われていた。
しかし、昼の12時40分頃に、どうしても用事があるから10分くらい、この家の前に駐車させてほしい、という住民の来客がいたんだ。
すぐに帰るかと思って、許可したら20分経過しても出て行かない。話がながびいていたのかもしれない。
休憩からもどってきた沢木は、そのクルマを見るなり、凄い剣幕で怒鳴りまくった。
「ふざけんな、このやろう。車両入れるなって言っただろー。今すぐ、どかせろ!」
駐車の主がすぐ出てきて、事なきをえたが、もし出てこなかったら・・・。
殺されてたよ。
だから、こんなヤツが現場監督だったら、警備員はびくびくして、住民の声を届けることができないんだ。
余談だが、沢木は10時、15時の休憩の時、ぜったい飲み物を買ってくれない。
普通の監督さんなら、3回に1回は買ってくれる。しかし、沢木はぜったい買わない。
長くなったので、沢木の悪口は、日を改めて書かせてもらうよ。
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