老人バイトあるある 警備員の研修を舐めてはいけない

警備員はつらいよ

吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家) 

昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト伝説」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「老人バイトあるある 警備員の研修を舐めてはいけない」です。夏も終わったねー・・・

 

 

警備員の研修期間 いいかげんな指導教育責任者に驚愕

老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。

俺は昔警備員をやっていたことがある。

警備員になり、現場に出るまでに、4日間の研修というものがある。

警備員の研修については、以前このブログで書いたことがあるので、興味あるひとは読んでほしい。

老人アルバイトあるある 警備員の座学は荒行である
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人の「アルバイト列伝」を日々発信。今日のテーマは「老人アルバイトあるある 警備員の座学は荒行である」です。老後の人生、手を取り合ってがんばりましょう!

俺も、その4日間の研修とやらを受けたことがある。研修期間の給料はいきなりでることはなく、その会社で3ヵ月を超えて働いたら出るというシステムになっている。

会社にもよると思うが、俺が受けた研修は4日間のうち2日は座学。警備に関する法律や心構え、危険余地についての教育を受ける。3日目からは実技研修になる。

この教育は、指導教育責任者という資格をもった者しか行うことができず、各警備会社にひとりはいなくてはならない。

俺の教育をしてくれる先生は、タガシラさんという50代後半のナイスミドル。シリアスな顔で威圧感があり、目が笑っていなかった。

タガシラさんは施設警備の界隈では有名で、ボクシングの世界チャンピオンの警護もしたことがあると自慢していたが、真偽は明らかでない。

そして、3日目からは実技研修ということで、「研修センター」に連れていかれた。

研修センターといっても、施設も設備も何もなくて、海の近くのクルマがいっさい通らない単なる道路で、そこで誘導棒の振り方や、片側交互通行のやり方、ホィッスルの使い方を教わった。

タガシラさんは、鋭い目をして俺と27歳になってまで教員採用試験に落ち続けている兄ちゃん二人に大きな声できびしく教えてくれた。

「仕事なんだからちゃんとやりなさい!」と。

俺も27歳の男も、ひっしこいて頑張って、かれこれ1時間くらい経過した頃だろうか。

タガシラさんは、突然「はい、終了!」と叫び、缶コーヒーを飲ませてくれた。

「お二人とも随分センスがいい。もはや教えることがない。後は警備員の現場での注意点などを雑談形式で伝えるから、肩の力を抜いて、聞いてください」ということになった。

けっきょく、2時間ほどくだらない雑談をし、その日の実技研修は終了になった。

次の日、4日目の実技研修は、実際の警備現場に出される。つまり現場デビューなのだが、その時の現場監督さんに、「あんた誰に実技教わった?」と聞かれた。

『タガシラさんです』と答えたところ、監督さんは「あー、あいつか。タガシラはダメだよ。あいつは一度うちの現場にきたけど、使えないから出入り禁止にしたんだ」とあきれていたんだ。

そんなテキトーな研修を受けていたため、現場に出てからはとても苦労した。

やはり、教育って大事なんだね。

現場のガードマンさん、急に寒くなったけど、健康管理に気を付けて頑張ってください。

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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