吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト伝説」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「警備員経験者は体力がないという偏見」です。
年末が近づくと工事が増える 警備員の繁忙期は続く
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
秋になると、よくわからんが、工事ばっかしで嫌になるよ。
そんなに予算使い果たさなきゃならんのかねェ。
俺は、10年くらい前に警備員をやっていたけど、この時期は土木業界のみならず、警備員も繁忙期で稼ぎ時だ。
だけど、年末まで工期が迫ってくると夜勤なんかが増えてたいへんったらあらしない。
それで、俺は辞めてしまったんだけど、60歳過ぎたいい歳のジジイがつける仕事なんかなかなかあるわけがない。
それで、俺は年末のヤマト運輸の仕分けのバイトをする前に、ゴルフ場の落ち葉拾いのバイトの応募したことがある。
そこでわかったのだが、警備員経験者に対して、ある偏見を持っている人達が一定数いるということだ。
警備員から転職したいと考えている方に是非とも聞いてほしい。
警備員経験者は体力がない!
俺は、約3年やっていた警備員の仕事をやめて、ゴルフ場の落ち葉拾いの臨時作業員のバイトに応募した。
落ち葉拾いといっても、ホウキで履いて集めるといったものではなく、ブロワーバキュームとかいう掃除機みたいな機械をしょって、ゴルフ場を隈なく廻り落ちた葉くを集めるというもの。
機械じたいはそれほど重たくはないのだけど、背中にしょう、葉っぱを集めるタンクみたいなものがすごく重量があるのでたいへんな作業だという。
面接は、ゴルフ場の裏方の嘱託職員とへんな小屋みたいなところで行われた。
「このバイト、11月の頭から1ヵ月くらいの仕事だけど、だいじょうぶ?」
水戸黄門のうっかり八兵衛みたいな風貌の愛想の悪い60代のおじさんが、ぶっきらぼうに聞いて来た。
はい、だいじょうぶです。
「今まで何やっていたの?」
警備員を3年ほど。
「じゃあ、あんた体力ないでしょ」
そんなことないですよ。歳のわりにあるほうですよ。
「いや、ない。警備員は立っているだけだから。あんた務まらないよ」
そんなかんじで、終始、俺が体力のないヤツだみたいな偏見を押し付けてきた。
採用の通知は、3日くらい後に電話で知らせるとのこと。不採用なら履歴書を送ると言われ、俺は引き上げた。
4日後、履歴書が返戻された。
履歴書の備考欄には、えんぴつ無造作にこう書かれていた。
元警備員 → 体力ない
最後まで俺は、その嘱託職員のおじさんから「警備員をやっていたから体力がない」と決めつけられていた。
そう、警備員は世間ではただ立っているだけのすっとこどっこいと思われているんですよ、現役のみなさん。
ひどい話ですね。
警備員の皆さま、これから寒い現場が続きます。
お体御自愛ください!
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