吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。73歳老人。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは、「半数近くが60歳を超えている警備員 ウクライナよりこっちが大変だよ」です。
病気で手がふるえても現場に立ち続ける老人警備員
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
久々の「警備員はつらいよ」シリーズ。
今年は、大雪が頻発し、3月の一週が終わろうとしているのに、いまだに排雪作業が続いている。
これは、ここ10年ほどない話で、今年は異常なものといえよう。
そこで、目につくのは、作業を見守りクルマを誘導する警備員だ。
ガードマンともいう。
彼らを見ていて気付く人は多いと思うが、ジジイしかいない。
そう、警備員は老人アルバイターのセーフティーネットなのである。
俺は今から10年以上前、そう60歳を超えた頃にガードマンをやっていたんだが、そのころすでに、若い人はほぼほぼおらず、60歳の俺も普通に受け入れてくれる環境がそこにあった。
しかし、今は60歳でもじゅうぶん若手といってもいいのではないか。
それほど、警備業界は老人アルバイターの巣窟となってしまった。
警察庁発行の「平 成 3 0 年 に お け る警 備 業 の 概 況」という資料をみつけたので、ここに添付したい。
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/statistics/30keibi.pdf
そこにあった、現役警備員の年齢層別構成比を見て愕然としてしまった。
一部抜粋する。
30歳未満 9.9%
30歳~39歳 10.8%
40歳~49歳 16.1%
50歳~59歳 19.1%
60歳~64歳 14.3%
65歳~69歳 16.5%
70歳以上 13.3%
なんと、60歳以上の警備員は44.1%もいるのだ。
終わってるねー、この国。
つまり、この寒空の中、誘導棒をふっている警備員の半数近くが老人アルバイターだ。
10年後、警備員やるやつは確実にいなくなるぜ。
そういや、この前、うちの前で排雪の警備をしていたおじさんにあったかい缶コーヒーをあげようとしたら、手がふるえて缶をもつことが困難だった。
寒くて手がふるえているのかと心配したが、どうやらそうじゃないらしい。
「私、パーキンソン病でして・・・」
おいおい、そんな病気の人働かすなよと思ったよ。
ていうか、今に事故を起こすから、早く辞めさせたほうがいい。
これほど人材難なのが、警備業界の実体だろう。
笑ってられないよ。
ウクライナ情勢も大事だけど、こっちも切実だ。
岸田総理、何とかしてくれよ!
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