吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。今日のテーマは「老人アルバイター回顧録 地方の風俗接待、これぞ荒行なり」です。
老人アルバイターも管理職時代はよく接待を受けていた
吉田ゴンザブロー72歳。しがない老人アルバイターだが、昔は部下を数十人率いて部長をやっていたんだよ。
サラリーマンをやっているころは、地方でよく接待をうけたものだ。
一杯やった後は、女性のいるお店。そしてシメは、だいたい想像つくと思うが、ソープランドである。
「部長。シメはSPLのほうでいかがでしょう」なんて始まる。
SPLとは、もちろんソープランドのことである。
なんてうらやましいと思われがちだが、そんなことはない。
地方のソープランドは、人間の限界を超えたところにある。ひとつの荒行なんだよ。いや、生き地獄といっても過言ではない。
地方のソープランドで接待を受けた想い出
地方のソープランドは、たいがい「コルト」なんてネーミングされている。
トルコ風呂を逆さまに読んでいるんだけど、なんともベタな名前である。
地方のソープランドほど、キツイ場所はない。
80歳くらいの受付のババア。汲み取り式の便所。
たいがい嬢は50歳を超えている。
俺が昔、あたった嬢は、自称36歳。実際は60歳くらいの肥満気味の女だった。薄い髪質を隠すためにパンチパーマをかけている。
部屋に入るなりその嬢は、「これだけは言っておく。キスはダメ。そしてフェラチオはしない」だった。
いきなり上からの命令だ。
パイパンにしているのは、「プロ意識」とのことであるが意味不明だよ。
神経質な俺は、たいがい、こういう時はもよおさなくなってしまう。棄権試合である。
「あんた、元気ないのねー」
接待だから、俺は金払わないからいいけど、これで2万5千円だから、ぼったくりもいいところ。もちろん取引先の担当者には、『ご馳走様。よかったよ!』と無理して応えたもんだ。
だけどなんだかんだ言って、もう一度もどれることなら、管理職の頃にもどりたいね。
「老人アルバイターのすすめ」なんて言ってる俺だけど、接待を受けてたころが華だよ。
この頃しみじみ思う。
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