吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、「老人アルバイター列伝」を日々更新。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。「老害」「死んでほしい」とさげすまされても、けっして引かない姿勢が信条。(写真はイメージ)
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
団塊の世代。24年生まれの年男だ。
そして、正真正銘の「下流老人」である。
さて、老人アルバイターの世界でもいじめは深刻な問題である。いじめは学校だけじゃない。
いじめに負けるな。
今のバイト先に入りたての頃、俺もずいぶんといじめられた。
ジジイになってからいじめられたらどうする?
そんなつらいことはない。
でも、ぜったい屈してはいけない。命を賭して闘わなければならない時もあるのだ。
俺をいじめたのは、8歳年下の古田耕作というヤツだ。俺より2年先輩というだけで、威張りまくっていた。新入りで仕事のできない俺を、毎日小ばかにし、「このクソジジイ」「包茎ヤロー」「殴るぞ!」と怒鳴りまくってきた。これにはこたえたよ。
こういう時、みんなどうする?
思い起こせば、俺は負けてばかりの人生だった。負け犬とは俺のことをいうんじゃないか。
ことなかれ主義で、なーなーで、当たり障りない人生を送ってきた。そのツケが、人生の晩年でまわってきたのか・・・
定年直前で会社が傾き、退職金もままならず、同時期に妻は難病で倒れた。
その上バイト先で、若いヤツに罵倒されてもヘラヘラしてるのか。
一度くらい命がけで何かをやってみろ!
ドンケツのケンカ番長※ロケマサも言ってるぞ。
気が付けば、俺は早歩きする古田に近づき、足をひっかけて転ばしてやった。
そして、古田は骨折し泣きべそをかいた。ざまーみろ。
恥ずかしながら、俺は一度もケンカしたことがない。
古田は反撃した俺にビビり、その後いじめはおさまった。
吉田ゴンザブロー、還暦デビューのお話だ。
これは実際にあった話である。
※ドンケツのケンカ番長「ロケマサ」とは、ヤングキング(少年画法社)で連載されている、北九州を舞台にしたヤクザ漫画の主人公、沢田政寿のことである。
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