吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。
老ター評論家の吉ゴンでございます!
いやー、忙しい、忙しい。バイトがね・・・。
さて、「8050問題」やらが世間で注目をあびてるんだってね。この前テレビでやってたよ。
最初聞いた時、「50代の中年男が彼女ができなくて、80代のババアを抱いている」みたいな性癖の問題かと思っていた。
そしたら全然違った。
80代の親が、50代の自立しない(あるいは、ひきこもっている)子供の面倒を見ているんだけど、いっこうに子供は自立せず、息詰まっていることらしい。
いやー、笑えない話だねー。
俺がバイトしている弁当工場の同僚で、須黒淳志(68)ってヤツがいる。
須黒の子供は36歳。大学を出てるんだけど、就活につまずき、何もせず家にこもってるんだって。
まー、完全に部屋にこもってるわけじゃないから正式には「引きこもり」ってわけではないにしても、須黒は、息子のケータイ代やクルマのローンを全て支払っているらしい。
だから、須黒は俺と同じく、2つのアルバイトを掛け持っているんだ。黒須は有名私立大を卒業し、都市銀行に就職。長年支店長も務めた輝かしい経歴を持つ男。シャレになんねー話だろ・・・。
たまに、息子に「バイトでもしろ!」ってしかけてるんだけど、あんまり言うと、キレるんで、びくびくしてるらしい。
こんなヤツらは全国で山ほどいるらしいね。なんせ40歳から64歳までの中高年の引きこもりはわかってる範囲で約60万人いるんだから、政府は早く対策を練らなくちゃいけないよ。
あんまり、家にこもって仕事もしないようなら、まずはどっかのNPO法人にでも相談したらいいんじゃなかな。
この前、引きこもりについて書かれている本を読んだ。「コンビニは通える引きこもりたち」(著・久世芽亜里、新潮新書)である。
興味深い箇所があったので、一部引用さしてもらうよ。
8050問題は、ほぼ間違いなく9060問題や、親がなくなり孤立する当事者、という方向に向かうはずです。そして現在7040の方々が新たに8050となります。
8050問題の当事者には、氷河期で非正規雇用となるしかなく、結局引きこもりになってしまった人が多くおり、独自の支援が必要ではないかという意見もあります。
「引きこもり」が増えるということは、その当事者の問題というより、親の問題なんだね。
こんなに、働き盛りが引きこもってちゃあ、俺たちシニア・団塊の世代は死ぬまでバイトしなきゃなんないだろう、勘弁してくれよ。
「氷河期で非正規雇用となるしかなく、結局引きこもりになってしまった人が多くおり」か・・・、切実な話だよ。
しかし、こんな世の中にしたのは、俺も含め団塊の世代にも責任の一端はあるかもしれない。
こうなったらそのつけを徹低的に払っていくしかないかもな。
ジジイ達もがんばるからさ、お前らもガンバレ。
どうせ生きるなら楽しくやろうぜ!
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