パンチパーマ老人暴言!マナー違反これぞ老害。病院の待合室はドラマチック

かまってほしい症候群
吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。老害なんて言わせない!(写真はイメージ)

 

老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。

早いもので、今月も10日を過ぎちまったよ・・・。

 

俺は、ある持病を抱えていて、定期的に病院に行く。先日も行ってきた。

病院はどこも大盛況だ。顔色の悪いジジイやババアがわんさといる。まあ、俺もその一人だけどね。

朝から病院に並んだ。その日は特にすごい人だった。待合室の椅子は満席状態。ソーシャルディスタンスはどこ吹く風じゃ。

1時間待ちなんて、当たり前。その日俺は呼ばれるまでに2時間かかった。

その時「事件」は起こる。

小太り、白髪のパンチパーマをかけた70歳くらいのジジイが、外来クラークさんを怒鳴りつけたんだ。

「何時間待たせるんだ、このガキィー。1時間で呼ばれって言ってただろー。なめんなボケー!!!」

若い女性クラークは、泣きそうな顔でただただ平謝りしていた。

見苦しい。ホント同年代として恥ずかしい。

しかし、白髪パンチパーマの怒りは止まらない。

見るに堪えない状態だったので、俺は、へたな正義感を出して止めに入ろうかと思ったが、なんせ根が小心者。傍観するのみだった。

事務長らしき人物が間に入り、ことは鎮まった。

これぞまさに、「老害・マナー悪い」ってやつだな。

たしかに、ジジイのやったことは弁護のしようがない。

しかし・・・、何となく同情をしないでもない。

その後のジジイはどうなるか考えたら、何だかいたたまれなくなった。

激怒 → 大声で怒鳴る → 止められる → 怒りが収まる → 体調が悪化 → 後悔する → 自分を恥じる

つまり、何一つハッピ―じゃない。

褒められることも、尊敬されることも何もない。ただただ醜態をさらしただけだ。

俺は診察が終わり、隣接する薬局に向かった。なんと薬局の待合室の隣の席には、さきほどエキサイトしていた白髪パンチパーマ老人がいた。

「ホント、この病院は待ち時間長くていやになりますね。」気が付けば俺は話しかけていた。

『いやー、すいません。ご迷惑かけました。体調が悪くてイライラしてたもんで。大きな声で怒鳴ったもんだから血圧が200まで上がってしまって、先生に怒られました。ハッハッハ・・・。』

白髪パンチは、すっかり大人しくなっていた。少し涙目だった。

白髪パンチはいつまで生きるのかわからないが、そうやって当たり散らす人生を送り続けるのだろうか。

なんだか、可哀そうになってきた。

「何かあったら電話くださいよ」俺は名刺を渡した。

名刺には「旭町川柳同好会・副会長 吉田ゴンザブロー」と書いてある。

もちろん電話はかかってこない。

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

 

 

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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