吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。「老害」とは言わせんぜ!
老人の職場は休みが取りやすい
老人アルバイターの職場では、毎日おかしなことが起こる。
老人は欠勤の理由がたいそう面白い。
老人アルバイターの職場は、それほど責任があるわけではないので、早めに言っておけば、よほどのことがない限り、たいがいは休める。
いや、突然休むことも可能である。
「釣りに行く」「かーちゃんを飛行場に連れて行く」
俺はそんな理由で平気で休むが怒られたことがない。
「エヴリ・リトル・シング(E・L・T)のコンサートに行く」と言って休みを入れてもらったやつがいたが、何も言われなかった。
まあ、全てそういう職場でもないだろうが、少なくともうちのバイト先では問題ない。
遊びに行くと言えない老人アルバイター
しかし、そこでも、何かしらの「理由」をつけなくては休めないバカな老人アルバイターは多い。
「遊びに行くから」と言えないんだ。
プライドが強すぎるんだね。
一番多いのは、親戚を殺すタイプ。そして葬儀に行くといって休む。
中尾隆太(68)はかれこれ、7年の付き合いになるが、合計11人親類等を殺している。
母親。父親。嫁の母親。嫁の祖母(生きてたのか)。嫁の祖父(これも生きてたのか)。甥。姪の息子(早すぎないか)。自分の姉。自分の妹。嫁の姉。小学校の頃の親友。計11人だ。
多すぎないか。全部とは言わないが相当ウソがまじっているはずだ。
中尾は、ウソとばれないために、細かいエピソードをもりこんできて、涙ぐむ。
俺は「甥っ子が死んだこと」については、ぜったい黒だと確信している。設定が細かすぎたからだ。
「甥は、息子みたいなもんで、相当かわいがっていた。マンションを買いたいと相談してきたから、お前カネあるのかって聞いたら、ないって言うから2000万円あげたんだ。ちなみに甥はゲイだったから結婚していない」
こんなエピソードを、葬式に行くのに、他人に言う必要あるのか?
中尾は今年もひとを殺すのか。
今年こそぜったいにウソを暴いてやる!
※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。
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