吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。「老害」とは言わせんぜ!
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
昔、派遣会社で働いていた時のはなしである。
派遣先の会社で、ハケンアルバイトを取りまとめる30歳くらいの社員がいたが、そいつはとんでもなく女性にモテる男だった。
究極のモテ男に遭遇
勅使河原幸一(当時29歳)。
中肉中背。日焼けサロンで焼いた顔は、EXILEのヴォーカルのなんちゃらみたいだった。
いつもニコニコ。屈托のない態度。老若男女問わず、我々ハケンに対しても、平等にやさしく接してくれる若者。
ヤツに対して敵意を持つ者は皆無だった。
しかし、それだけではない。
こいつはとんでもなく女にモテる男だったのだ。
ソープランドでナンパ、貢がせる色男
勅使河原は、手取り15万程度の収入だったが、BMWの新車に乗り、腕にはロレックスの時計、当時はたいそう高価だった液晶テレビを所有していた。
なぜ、そんな生活ができたと思う。
勅使河原は、複数の風俗嬢から貢がせていたのだ。
ヤツの上司の八島さんが言っていた。
「勅使河原は、パチンコで勝ったら、3件くらいある行きつけのソープランドへ行くのね。そして、時間内でその嬢をナンパして、しばらく貢がせるんだよ。まさに、一人ホストクラブだよ。あのスキルを仕事にいかしてくれたらいいのだけどね」
一度、勅使河原に、ソープを奢ってもらったことがある。
プレイの後、居酒屋飲んでいたら、勅使河原の携帯に、ソープ嬢からメールが入った。
吉田さん、これ見てください。ニヤっと笑い、勅使河原が見せた携帯の画面には、「仕事12時に終わるから、○○で待っててね♡」と、あった。
俺達は金を払って、あいつらとSEXしてやってるんです。ばからしくないですか。だから、その分、たつぷり貢がせるんですよ。
しかし、その言葉とは裏腹に、全く嫌味な感じがしない。むしろ爽やかな気持ちにさせてくれた。そこが、心底モテる男とそうでない男の違いなんだろう。
勅使河原とは、それ以来あっていない。ヤツはすでに40歳を超えているはずだ。
今でも、一人ホストクラブをやっているのだろうか。
電話を入れてみたが、番号が変わっていて、つながらなかった。
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