吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。「老害」とは言わせんぜ!
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
72歳。いつ死ぬかわからない日々を、ポジティブに生きる下流老人だ。
今日も、俺の生き様を発信するぜ!
大型書店のトイレで事件が起きる
先日、郊外の大型書店のトイレで大便をした。
大の個室が2つ。
俺の他に誰かもうんこして、すべて埋まっていた。
俺が用を足して、戸を開けたところで、偶然隣の人も出てきた。俺と同じ年代の汚いジジイ。
当たり前だが、トイレにはそうとうクサい臭いが充満しる。
ジジイ二人がうんこしていたんだからしょうがない。
そこで、事件は起きる・・・
最悪な中、ベストを尽くす幼児に感動
俺ともう一人のジジイがうんこをして、手を洗おうとした瞬間、4〜5歳の子どもを連れたお父さんが入ってきた。
「さー、うんこするよ」
どうも、その子供をうんこさせに入ったんだね。
俺達ジジイが出たばかりだから、相当クサいんだけど、大丈夫か。少し気になる。
「こっち入るよー」
子どもとお父さんは、俺の後のトイレにに入っていった。ゴメンクサいよ。
心配したとおり、その子供はすぐに、大声で叫びながら、飛び出してきた。
『クサーい』
そりゃそうだろうね。
「じゃあ、隣でしよう」
今度は、隣の汚いジジイの後のトイレに入る。大丈夫か子ども。そっちもクサいぞ。
そう思うかいなや・・・
『こっちのほうがクサーい』
だろうよ。そう叫びながら、子そもはそのトイレから飛び出してきた。
俺は、固唾をのんで、戦況を見守る。
その時、その子どもは何て言ったと思う。
『さっきのほうが、まだクサくなーい』
そう、最初に入った俺のうんこの後のトイレに戻っていったんだ。
俺は、この幼児の判断に、感動した。こいつは、今、素晴らしい経験をしたなと。
人間は幸せになることを祈り暮らしているが、思い通りにいかないことのほうが多いのだ。
最悪の中でも、ベストを尽くし、少しでもいい方向に向かうよう、日々努力をしていかなくてはならない。
それが人生だ。
あの幼児は、うんこの臭いが充満する中、すこしでも快適に大便をするために、最善をつくした。
大したもんだよ、坊や!
これから、辛いこともあるけど頑張るんだよ。
俺はそうつぶやき、トイレを出た。
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