老人アルバイターの先輩後輩 いつまで続く上下関係

老人アルバイター「ゆかいな仲間達」
吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。今日のテーマは「老人アルバイターの先輩後輩 いつまで続く上下関係」です。

 

老人アルバイターに上下関係はあるのか?

老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。

老人アルバイターに上下関係はあるのか?

よくある質問です。

ひとえに老人といっても、色んなやつがいる。

先に入ったからって先輩風を吹かせるヤツ。

サラリーマン時代のキャリアが上だから、威張るヤツ。

だけど基本的には、「同じアルバイトだから仲良くしましょう」ってスタンスで働くやつのほうが多いかもしれないね。

なんだかんだみんな人格者だよ。

 

70歳を過ぎて上下関係にこだわる老人アルバイター

老人アルバイター仲間の柴原浩二は現在70歳。

こいつは、俺の2年後に入ってきたんだけど、最初から横柄で、大嫌いなヤツだった。

遠慮がまるでなく、高圧的。上司である社員に対しても敬語を使うことをしない無礼な男だ。

しかし、柴原は全てにおいて、無礼な態度をとっているわけではない。時にとんでもなく卑屈になることもある。

柴原が入った2年後、南原知一という70ガラミのジジイが入ってからのことだ。

柴原の態度が明らかに卑屈になった。

とくに南原の前では、異様に緊張し、ぶるっている感じが否めない。

言っとくが、南原はとても温厚な男だ。

実は、柴原と南原は高校時代、地元の名門野球部で先輩後輩の仲だったんだね。その高校は地元では恐れられている不良学校で、野球部は甲子園常連校。

2年先輩の南原は、エースで4番。地元でも一目置かれている不良番長だったらしい。

柴原は、「南原さんとなるべく一諸にならないようなシフトにしてください」と頼み込み、できるだけ離れて働くようになったが、週に1度は必ずいっしょになる。

その時の柴原の卑屈な態度ったらありゃしない。

「南原さんには、1年生の頃、さんざんヤキ入れられたんだ。あの人めちゃめちゃ怖い人だから気をつけなよ」

そう教えてくれたが、俺達から見て南原はとても大人しく礼儀正しいヤツ。なにがどう見てもただのジジイだった。柴原のこともサン付けして読んでいる。

それでもビビる柴原。

高校の頃の辛い記憶は50年以上の時を超えても消えることはない。

想い出と喧嘩をしても勝てない。そんなかんじのことをなんちゃらとかいう精神科医がよく言ってたな。

最近、南原は心疾患でバイトを辞めてしまった。

またぞろ柴原の態度が大きくなっちまったよ。

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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