吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。今日のテーマは「パン屋をつぶした老人アルバイター 老後の起業はほどほどに」です。老害と言わせないぜ!
満を持してパン屋をつぶした老人アルバイターのはなし
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
定年後、起業して失敗する者が少なからずいる。
定年後の生き方を指南する本が、巷の書店にあふれているが、起業を勧めているものは確かに多い。
俺のバイト先の弁当工場の同僚、三浦健一郎(65歳)。こいつは、60歳で会社を定年退職しパン屋を始めて失敗した男だ。
弁当工場には、飲食店をはじめて失敗したヤツが多い。
三浦は、製紙会社の工場長をやっていたが、60歳で再雇用を断り退職し起業をこころみた。
「俺、パン屋になる」と崖の上のポニョのようなことを言い出す。
しかし、パン製造の経験はゼロ。もちろん、家族全員反対したが、頑固な三浦は自らの意志を貫き通した。
定年後、安易に起業するのは危険である
「男のパン教室」とかいう街場のスクールに1年間通い、「腕を磨いた」らしい。
1年後、満を持して開業。店名は「パラダイスベーカリー」。
「ベーグルを主力商品として、シンプルな店づくりを目指しました」
何を言っているかよくわからいが、結論から言って「パラダイスベーカリー」は3ヵ月で潰れてしまったという。
「要は準備不足です。事業計画もいいかげんで、今考えれば、潰れて当然です」
それはそうだろうが、3ヵ月っていったいなんだ。せめて1年くらいもたせろよ。
借金だけが残り、その後、自己破産。
色々なバイトで食いつなぎ、今は俺といっしょに弁当工場で働いている。
「今、だいぶん生活も安定してきました。お金がたまったら、今度はラーメン屋をやろうと妻と話しています」
コイツゼンゼンコリテナイネ。。。
元全日本プロレスのエース・川田利明の本(開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える 「してはいけない」逆説ビジネス学)には、ラーメン屋のほとんどが、生き残れず潰れると書いてあった。
退職金が入ったからといって、安易に商売を始めるものではないということだろう。
それにしてもバカは死ぬまで直らない。
今後の三浦の動向に注目である!
※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。
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