吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト伝説」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「老人から若者へ コンビニの店員を何年やってもスキルは身につかない」です。老後こそ人は試されています。
13年間コンビニでバイトを続けるフリーター
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
そうとう昔だが、少しだけコンビニでアルバイトしたことがある。
当時のシステムや接客についていけず、短期間で辞めてしまったが、年下のバイトの先輩でおもしろい人がいたので紹介したい。
関根順二(当時33歳)だ。
関根先輩は、専門学校生の頃からそこのコンビニでバイトを始めたが、不景気で就職活動がうまくいかず、気が付けば13年も居続けてしまったという。
何年か前、芥川賞を受賞した「コンビニ人間(村田紗耶香)」という小説があったが、それを地で行く青年だった。
仕事のできない俺の面倒を見てくれるやさしい先輩でずいぶん頼っていたが、いいかげん就職したいということで、ある時辞めることになった。
「もう33歳なので、そろそろマジで就活します。コンビニではいい経験をさせてもらいました」とある意味的外れな言葉を残し辞めていった。
先輩お疲れ様・・・。しかし、あんただいじょうぶか?
20歳から33歳まで、コンビニのバイトしかしたことのない兄ちゃんが、今後何をしようっていうのか。
ていうか、その前に、なぜ誰もコンビニを辞めることを勧めなかったのか。
結論からいって、関根先輩はコンビニを卒業できなかった。
つい最近、別のコンビニチェーン店で、深夜働いているのを見かけた。
40歳をゆうに超えた、関根先輩の頭は白髪でおおわれていた。
まさに「コンビニ人間」である。
10年間無免許運転を続ける直属の部下
関係ないが、昔、会社の部下で10年間無免許運転をしていたバカなやつがいた。
ある日警察から電話が来て、直属の部下が無免許運転でつかまり、俺が警察署に身柄を引き受けに行かなければならなくなった。
その部下は当時29歳のエンドーという無能社員だ。
エンドーは、学生の頃から10年ほど無免許運転をしていたという。
10年間も無免許運転していたから、運転にはそうとう自信があったらしい。
「このまま一生免許なくても大丈夫だと高を括っていました」
「バカ」という言葉以外みつからない男だが、なんというか、バカなヤツはけっこう継続力だけはあったりする。
芸能人でいえば、何億も稼いでいながら全く確定申告をしていなかった、吉本興業・チュートリアルの徳井義実がいい例。
さきほどの、コンビニで13年継続勤務し一生を棒にふるった関根。
バカなヤツは、継続力だけは誰にも負けていない。
「継続は力なり」って、ありゃ学習塾のCMコピーくらいしか使えないんだよね。
ていうか、単にだらしないだけかもしれない。
それにしても、コンビニの先輩・関根が心配だ。
40過ぎて、コンビニのバイトしかやったことのない男がこれからどう生きていくのだろう。
ひろゆきがYouTubeで「社会的スキルが身につかないコンビニのバイトは長期的にやるべきでない」と言っていたが、まさに正論だろうね。
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