瀬戸内寂聴先生が以前テレビで言っていた。「人間の寿命というのは、生まれた時からきまっている。短くとも長くとも、与えられた寿命を最後の最後まっとうしなければならない。」と。
(略)
人生をまっとうせよなどと俺などとても言い切ることはできない。
だが、それなりに楽しく生きることはできるような気がする。
※2020年9月16日「老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブロー」より。
何故老人がアルバイトをするのか。(プロローグにかえて2)吉田ゴンザブロー 老人アルバイター評論家。昭和24年生まれ。老人アルバイターの生態を解析し、世の中をぶった斬っている。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から…
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
瀬戸内寂聴先生のお言葉を引用し深い話に見せておいて、「それなりに楽しく生きることはできるような気がする」とフワっと逃げる吉田ゴンザブロー。
薄っぺらい人間性がかいま見られる。
実はこの文章を書いたのは、夕暮れ時の都会のカフェ。
俺はこの時、老人アルバイトが早めに終わり、久々風俗に行こうと決死の覚悟でお茶を飲んでいた。
行く店もきまっていた。
しかし、コロナが怖くて断念した。
その時に浮かんだのが冒頭のフレーズである。
今だから言えるが、風俗に行けなかったのはコロナのせいだけではなかった。
久々風俗に行くのに、おじけついたというのが本音のところだ。
恥を忍んで告白するが、その結論を出すまで、なんと3時間以上も煩悶したのである。
70歳を過ぎても、何一つ進歩のない男ではあるが、それなりに楽しく生きることはできるような気がする。
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