吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト伝説」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「元お坊さんのアルバイター現る(老人ではないが)」です。秋だねー。
ブラツクな職場 お寺を辞めたお坊さん
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
俺のバイト先のひとつ、大手コンビニの弁当工場は様々な経歴の持ち主が在籍する。
最近凄い経歴の男がやってきた。
佐野一治(42歳)だ。
こいつはなんと、現役の坊さんなのだ。
元々、実家がお寺なのだが、田舎で檀家が少なくなり、都会のお寺に修行に行ったまま20年くらい務めていた。
それが、最近やめたのだという。
「うちの住職は、何にもせず、実務的なことから雑用まで全て私におっつけて自分はゴルフ三昧なのです。お彼岸やお盆は朝の5時から夜まで檀家さんまわり。残業も月平均130時間は働いてますが、20年で一度も払われたことがないのです。お寺ってあんがいブラツクな職場なんです」
残業月130時間?
ブラツクな職場?
ていうか、お坊さんって労働者なの?
素朴な疑問がわいてきたが、実はお坊さんって労働者なんだってね。
宗教法人に雇用される労働者ってことなんだよ。
知らなかったねー。
佐野は例の住職と揉めて、辞めてきたという。
実家に帰って、親のお寺を手伝っているものの、限界集落に近い状況でお寺1本では食えず、往復2時間かけて、弁当工場にバイトに来たということだ。
それにしても、どこの業界も大変なんだねぇ・・・。
同情を禁じ得ないよ。
関係ないが、坊さんって煩悩をふっしょくできているのかな?
エロいことなんかは修行を積んで、意識の外に追いやることができるのかな?
俺は、ストレートに佐野に投げかけた。
「そんなわけないじゃないですか。俺はエロいことしか考えてないですよ。男なんてみな同じです。いや、むしろ坊さんのほうがやらしいんじゃないですか。1日の90%はすけべなこと考えてますよ」
なるほど。
楽しいヤツが入ってくれた。
今度、呑む約束をして、今日は帰ってきたよ。
※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。
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