吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト伝説」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「抗がん剤の辛さも下ネタで吹き飛ばす老人の話」です。
バイト先の仲のいいお客さんが亡くなった
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
今日悲しいことがあった。
バイト先のスポーツクラブの会員専用駐車場を利用していた仲のいい会員さんが亡くなった。
30代後半くらいの息子が、父親の退会届に来て、それで死んだことがわかった。
名前は鹿川さんといって、たしか俺より少し年上で75歳だったと思う。
鹿川さんは、今年2月体調が悪いと検査したところ、すい臓がんがみつかった。
即入院し、ゴールデンウイークの前に一度退院した時、スポーツクラブに挨拶に来てくれたが、抗がん剤はつらかったが、だいぶよくなったからもう少ししたらスポーツクラブに復帰すると息巻いていた。
しかし、それが鹿川さんとの最後の会話になった。
極端に痩せた体。抗がん剤で抜けた髪を隠すために被った帽子。
何もかも痛々しかったが、鹿川さんは帰りしな、「いやー、早く元気になってへっぺしたい!」と言った。
「へっぺ」とは、道産子弁でSEXのことだが、京都出身の鹿川さんは、俺達を楽しませようと無理して言ってくれたんだと思う。
死者からの手紙に不覚にも涙
息子さんから、鹿川さんが死ぬ2日前に俺に向けて書いたという手紙を渡された。
不謹慎かもしれないが、ちょっぴり引用したい。
吉田ゴンザブロー様
今までありがとう。
(略)
駐車場での貴殿との猥談はとても楽しかった。
一番うけた話が、貴殿が風俗店で「69」をやったはなし。
嬢が貴殿に跨り、貴殿がアソコに指を入れたところ、潮を吹き、貴殿の顔が水浸しになった話は、腹がよじれるほど笑わせていただきました。
抗がん剤で辛い時、あの話を思い出すと不思議に耐えられたのです。
(略)
今までホントにありがとう!
不覚にも泣いてしまった。
俺の鉄板の下ネタが、病気の鹿川さんをそこまで励ましていたとは・・・。
俺は思った。
バカを言っていられるうちが華だと。
そして誓った。
俺は死ぬまで、下ネタを言い続けると。
鹿川さん、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
もう少しで俺もそっちへ行くから。
その時は、思う存分猥談でも楽しもうぜ!
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