吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代はは経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは「バイトで反社に叱られ涙した老人アルバイター」です。
反社会勢力にヤキを入れられ泣いた夜
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
俺のバイト先のひとつ、スポーツクラブのお客様専用駐車場。
ゴンドラ式の立体駐車場がメインだが、立駐に入らない大きなクルマは青空駐車場のスパースが何台かあって、そこに駐車するよう案内する。
だけど、青空駐車場のスパースは8台しかないので、50メートル離れた場所に、4台ぶんの駐車スペースを会社で借りている。
その時は必ず、「〇〇スポーツクラブ駐車許可証」と書かれたラミネートを渡し、ダッシュボードの上に置くようお願いする。
「クルマを止めたら、お手数ですが管理室にもどって必ずキーを渡してくださいね」と一言添えることになっている。
そこは、50台くらいのスペースのある、賃貸の青空駐車場だったんだけど、なんせ50メートルも離れているので、管理人は完璧にコントロールできず、案内してもお客様がうちの会社で借りていない場所に止めることもあるから、クレームが絶えない。
それは10年くらい前のある日、離れの駐車場の件で電話クレームがあった。
俺が電話に出たところ、ガラの悪い声で、「おい、俺が借りている駐車場にスポーツクラブの客が止まっている。邪魔だからあ早くどけてくれやー!!!」
俺は、走って離れの駐車場に急ぐと、いかにも反社会勢力と思しき、30代の御兄さん達が、5人ほどで、うちのお客さんのクルマを囲んでいた。
「おいおい、俺達の人生の大事な時間を奪ってくれたな。ここ俺の借りてる駐車場なんだよ。アンタじゃ話にならねー。上司呼べ」
リーダー格の男は、俺を恫喝し、上司を呼ぶように指示した。
その当時の60代の支配人を携帯で呼ぶと、反社とすぐに「交渉」が始まった。
支配人は震えた声で、「わ、わかりました。人件費一人5万円。5人で25万円ですね、すぐに準備します」と言って、要求通りお金を支払ったんだ。
10年位前とはいえ、すでに暴排条例も施行されていた。
警察に電話すれば、何てことない案件だったが、チキン野郎の支配人は、反社の恫喝に押し切られ、すぐに金銭を明け渡したんだ。
なんとも、情けない会社だ。
かく言う俺も、反社5人に囲まれ、足が震え、すぐにでも倒れそうな状態だった。
3日くらい落ち込んじゃったよ。
そこは、某組事務所が近くにあって、恫喝した御兄さん達はどうもそこの若い衆だったんだけど、やっぱり「プロ」は怖いよね。
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